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余白の力 ~二人の異能が語る無の中に有を見出す手法~

2016.06.01 更新

ルールと余白の問題斎藤由多加/横澤大輔

『ザ・タワー』や、喋る人面魚育成の『シーマン』をはじめとする新機軸のゲームを作り続けてきたゲームクリエイター斎藤由多加氏と、『ニコニコ動画』の全企画を起ち上げてきたプロデューサー横澤大輔氏。この二人のカリスマの頭の中を赤裸々に公開する酒場談義発進!(構成:納富廉邦)

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横澤 前回の漢字の話の続きですけど、日本は音韻文化だと思うんですよ。自然から発せられる音が、そのものを表しやすいモノにくっついていくんです。例えば、これはテレビでみたのですけど、「はし」という言葉の、この「は」というのは彼岸であの世を表していて、「し」は此岸、つまりこの世を表していて、そういう性質を持っている二つがくっつくことで「はし」になると、何かと何かを結ぶものの意味になるというんですね。「はしご」とか「はしら」とかもそうですよね。こんな風に音から始まって、そのものの意味が出来て、漢字にあてはめられていく。「言霊」とか言うじゃないですか。「そういうこと言うと本当になっちゃうよ」とか親に言われたりしたじゃないですか。マイナスのことを言うとマイナスになるみたいな。これ、あんまり海外では言わない文化だと思うんですよ。ということは、日本人は音によって支配されているんじゃないかと、僕は考えてます。音韻文化で、文字文化ではないんじゃないかと。俳句とか歌遊びなんかも、結果、音で遊ぶ文化ですよね。

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