社会・教養
人間はいかに生きていくべきか
マンガ愛読者にとって必読必携の1冊が出ました。竹宮惠子の自伝『少年の名はジルベール』(小学館)です。
いま日本ではマンガと小説を問わず、BL(ボーイズ・ラブ=少年愛)が大きなジャンルを形づくっていますが、極言すれば、BLという大河の源は、このジルベール少年を主人公とする『風と木の詩』にあります。
本書は、竹宮惠子という偉大なマンガ家の人生を語る自伝ではありますが、その大部分は『風と木の詩』がいかにして描かれたかというプロセスを記しています。
ここから先は会員限定のコンテンツです
- 無料!
- 今すぐ会員登録して続きを読む
- 会員の方はログインして続きをお楽しみください ログイン
マンガ停留所の記事をもっと読む
マンガ停留所
- バックナンバー
-
- 何度も読み返すに値する文学的感動作 D...
- 京都ーー花に導かれ寺に誘いながら、生命の...
- 伊図透『オール・ザ・マーブルズ!』(全6...
- 「自分の父親とは何者か?」という普遍的な...
- 二人の神様を偶像化しない、優れたノンフィ...
- 二人の神様を偶像化しない、優れたノンフィ...
- 新刊短編集としても読め、舞台裏も赤裸々で...
- 鏡花、百閒好きにはたまらない濃厚で見事な...
- 愛犬と人間の、深い主題を単純な絵柄で描く...
- 知らない本があるとすぐにポチりたくなるす...
- 「なりゆきしかないですよ!」というブレな...
- 繊細きわまる心理と情感でまさに円熟の、よ...
- ふるさとは高度経済成長以前の日本 - 読...
- 暴走する家族の予感 たかたけしの『住み...
- 超劇画的描きこみで突き刺さる、スピードと...
- 韓国の過酷の労働と、労働者同士のささやか...
- BJも登場し、隠されたもうひとつの顔が浮...
- 日本マンガにはない色彩表現の大胆さと繊細...
- 安寧をむさぼる令和日本への凶暴な苛立ち ...
- 猫の死を悼む純心の美しさと、猫との記憶の...
- もっと見る