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考察食堂 -ドラマを噛んで味わう-

2026.10.13 公開 ポスト

日曜劇場「VIVANT」第20話 別班員奪還は見事成功…!? その中でブルーウォーカー太田に浮上した“ある疑惑”を徹底考察! #堺雅人 #阿部寛 #二階堂ふみ #二宮和也 #松坂桃李 #6969b6969b~ろくろっ首~(ドラマ考察系 YouTuber)

第20話、ついにその時が来た。

 

別班員奪還作戦、開始。

 

 

ここまで何話もかけて準備してきた作戦が、ようやく実行に移される。待たされた分だけ、見ているこちらの期待も自然と高まっていた。

 

そして始まってみれば、その期待を裏切らない派手さだった。

 

赤外線センサーをかいくぐり、敵地へ潜入していく乃木たち。

 

次々と繰り出される突破策。

 

極めつけは、ゲルンの手裏剣だ。

 

思わず笑ってしまうほど漫画的なのに、ちゃんと『VIVANT』の世界に馴染んでいる。

 

緊張感は確かにある。でも、それ以上に見ていて楽しい。

 

『VIVANT』はこれまでも、緻密な作戦や情報戦を積み重ねた先で、突然こちらの想像を飛び越えるような一手を放り込んできた。

 

今回の奪還作戦も、まさにそうだった。

 

リアリティーだけに寄せるのではなく、ここぞという場面では「そんなことまでやるのか」と笑ってしまうほど大胆に振り切る。

 

それでも緊張感が崩れないのは、それまでの準備を丁寧に積み重ねてきたからなのだと思う。

 

何話もかけて情報を集め、救出方法を探り、何度も作戦を練り直してきた。

 

だからこそ、シャキ城へ突入するひとつひとつの行動に、それまで積み上げてきた時間の重みがあった。だからこそ、その先に置かれた“現実”が重く響く。

 

待っていたのは、決して綺麗な結末ではなかったのだ。

 

和田の死。

 

前回、あれほど壮絶な拷問を受けた姿を見ても、私はどこかでわずかな希望を捨てきれずにいた。

 

何しろ『VIVANT』だ。

 

一度は死んだと思った人間が、平然と帰ってくることだってある。だから最後の最後まで、ほんの少しだけ期待していた。

 

だが今回は、その期待を救ってはくれなかった。全員が無事に帰れるという“綺麗な成功”にはしない。

 

その事実を誤魔化さなかったことに、『VIVANT』という作品の厳しさを感じた。

 

漫画のような手裏剣が飛び交い、映画のような潜入劇が繰り広げられる。それでも今回は、人の死まで都合よくひっくり返すことはしなかった。

 

派手なフィクションの中に、どうしようもなく現実的な喪失が置かれている。その落差こそが、和田の死をより強く印象づけていたように思う。

 

そして印象的だったのが、そんな和田を前にしたFだ。

 

いつもは合理的な判断を下すFにも、仲間の死を前にしては割り切れない感情がある。そのことが伝わる場面だった。

 

あのFの姿を見ていると、別班という存在もまた、任務だけでつながった集団ではないのだと改めて感じる。

 

派手な奪還劇の中に、決して綺麗事だけでは終わらない現実を残す。第20話は、そんな『VIVANT』の両面を見せてくれた回だった。

 

だが、まだ喜ぶには早い。

 

別班員を“奪還”することには成功した。しかし、彼らを無事に日本へ連れて帰ることができるのか。

 

黒須たちを、そして和田を、日本へ連れ帰って初めて、この作戦は本当の意味で終わる。そう考えると、第20話で成し遂げたのはゴールではなく、ようやく“帰還”へのスタートラインに立っただけなのかもしれない。

 

本当の意味での作戦成功は、まだ先にある。

 

ブルーウォーカー太田梨歩はなぜ現地語が分かった? 何気ない一言に隠された違和感……。

一方で、第20話にはもうひとつ、どうしても引っかかる場面があった。

 

ブルーウォーカーこと太田梨歩だ。

別班員奪還作戦の最中、雷の影響で停電が発生。それまで使用していた同時通訳システムも使えなくなった。

 

そんな中、フィルザが現地の言葉で予備電源について伝える。当然、東条はその言葉を理解できない。

 

しかし、太田は、分かっていた。

 

そして何事もなかったかのように、フィルザの言葉を東条へ伝えている。

 

ほんの数秒の場面だ。物語全体で見れば、そのまま通り過ぎてもおかしくない。

 

だが、『VIVANT』でこういう“小さな違和感”を見せられると、どうしても疑いたくなってしまう。

 

なぜ、太田梨歩は現地の言葉を理解できたのか。

 

もちろん、一番素直に考えれば、今回の作戦に備えて事前に勉強していた可能性はある。

 

何より太田にとって、この作戦は黒須を救い出すための戦いでもある。黒須を救いたい一心で必要な知識を身につけていた。それだけなら、むしろ太田らしい理由だ。

 

ただ、本当にそれだけなのだろうか。

 

シーズン1から“ブルーウォーカー”という圧倒的なハッキング能力を見せながらも、太田自身の過去について、私たちはそれほど多くを知らない。

 

だからこそ今回の何気ない一言が、妙に引っかかる。

 

単なる語学力なのか。
黒須を救うために身につけたものなのか。
それとも、太田にはまだ明かされていない過去があるのか。

 

現時点では、これ以上のことは分からない。

 

ただ『VIVANT』という作品が、わざわざ見せた“小さな違和感”を、そのまま何もなかったことにするとも思えない。

 

別班員奪還作戦は、まだ終わっていない。

 

そして同時に、ブルーウォーカー・太田梨歩という人物の物語も、まだ私たちが知っている顔だけでは終わらないのかもしれない。

 

次に太田が何を見せるのか。

 

しばらく、この“小さな違和感”を頭の片隅に残しておきたい。

 

••┈┈┈┈•• ドラマ情報 ••┈┈┈┈••
TBSテレビ『VIVANT』(毎週日曜夜9時~)
出演:堺雅人、阿部寛、二階堂ふみ、二宮和也、竜星涼、山中崇、富栄ドラム、濱田岳、小日向文世、松坂桃李
原作・演出・プロデュース:福澤克雄
演出:宮崎陽平、加藤亜季子
脚本:宮本勇人、李 正美、山本奈奈、土井笑生

著者:ペチ
イメージイラスト:サク

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3人組ドラマ考察系YouTuber 6969b(ろくろっくび)による考察記事の連載がスタート!

今話題のドラマの真犯人は?黒幕は?このシーンの意味は?

物語を深堀りして、噛むようにじっくり味わっていきます。

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6969b~ろくろっ首~ ドラマ考察系 YouTuber

登録者10万人超えのドラマ考察系YouTuber。

大人気を博した考察ドラマ「あなたの番です」では公式本に”考察集団"として掲載され、担当プロデューサーとコラボした経験もあり。

『僕らとエンタメを全力で楽しもう』をモットーに、落ち着くお茶の間のようなチャンネルを目指して活動中です!

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