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考察食堂 -ドラマを噛んで味わう-

2026.09.01 公開 ポスト

日曜劇場「VIVANT」第16話 リュウミンシュエンは野崎を裏切っていない。その理由を説明します。#堺雅人 #阿部寛 #二階堂ふみ #二宮和也 #松坂桃李 #6969b6969b~ろくろっ首~(ドラマ考察系 YouTuber)

『VIVANT』では、「死んだ」という言葉ほど信用できないものはないのかもしれない。

 

リュウミンシュエン

 

第1シーズンで野崎(阿部寛)が「乃木に似ている」と語っていた男を演じていたのは、まさかの堺雅人さんだった。

 

乃木憂助、F、そしてリュウミンシュエン。

 

「乃木に似ている」という何気ない一言が3年の時を越え、まさか“同じ顔”という形で回収される。

 

そして驚くのは、同じ堺雅人さんが演じているにもかかわらず、そこに何の違和感もないことだ。

 

乃木でもない。Fでもない。

 

そこにいたのは紛れもなく「リュウミンシュエン」という一人の男だった。

 

改めて、堺雅人という俳優の凄みを感じさせられる。

 

これだけでも十分すぎるほどの衝撃だった。

 

しかし『VIVANT』は、そこで終わらない。

 

 

そのリュウが、生きていたのだ。

 

一つの伏線に、二度驚かされる。

 

第16話でひっくり返されたのはリュウの生死だけではない。

 

野崎が5年間信じてきた“過去”そのものだった。

 

物語は2018年の北京へ遡る。

 

当時、日本大使館に駐在していた野崎の下で諜報活動を行っていたのが、リュウミンシュエンチョウケイシだった。

 

任務の中でリュウは拘束され、野崎は救出のために奔走する。しかし、野崎のもとへ届いたのはリュウが死亡したという知らせだった。

 

第1シーズンで野崎が語っていた後悔の原点が、ここにあったのである。

 

ところが現在。死んだはずのリュウは生きていた。しかも、彼はシンシーの人間だったのだ。

 

5年前の出来事と現在のシンシー。これまで別々に存在していた二つの物語が、リュウミンシュエンという男によって一本の線で繋がったのだ。

 

そして現在、シンシーの狙いも少しずつ見えてきた。

 

その中心にあるのが「核融合」である。世界各国が開発競争を続ける次世代エネルギー技術。シンシーの動きを見る限り、その技術を手に入れるだけではなく、中国側で独占することこそが目的だと考えられる。

 

もしそれが実現すれば、エネルギーを巡る世界の勢力図さえ変わりかねない。

 

そして、その技術を保有してるのがエリシャ・ママドフ。また不可解な存在として再び浮上してきたのが「テント」である。

 

なぜ核融合の話に、テントが出てくるのか……。

 

私は以前から、その理由として「フローライト」を疑っている。

 

第1シーズンでテントが守り抜いた、バルカで発見された高純度のフローライト。

 

莫大な利益を生み出すその資源が、核融合を含めた巨大なエネルギー事業の先に関係してくる可能性は十分にある。

   

しかし、エリシャが求めているものは本当に「資源」なのだろうか……。

 

もう1つの考察として、エリシャが求めているのは「ノゴーン・ベキ」という男そのものという可 能性だ。もしエリシャがベキの人格や思想を知り、強く信頼していたとしたら……。

 

世界を変える可能性を持つ核融合技術だからこそ、1つの国家に独占させるのではなく、ベキのような人物の指導のもと、世界のために正しく使ってほしいと考えているのではないだろうか。

 

もし「核融合」「フローライト」「ベキ」という3つが繋がるのなら、第1シーズンでベキが守ろうとした未来が、第2シーズンでは世界規模の未来へと広がっていくことになる。

 

第16話で再び「テント」という名前が物語の中心へ戻ってきた意味。それは、シンシーがテントの持つ何かを欲しがっているからなのか。

 

それともエリシャが求めているのは、テントを作った「ベキという男」そのものなのか。

 

まだ、その答えは分からない。ただ、1つだけ確かなことがある。

 

第1シーズンで終わったと思っていたテントの物語は、まだ終わっていなかった。

 

リュウミンシュエンが5年の時を越えて再び現れたように、過去に置いてきたはずの物語が、次々と現在へ戻ってくる。

 

第16話を見終えて、改めて思う。

 

『VIVANT』に過去形は存在しない。死んだはずの人間も。終わったはずの物語も。

 

すべてはまだ、現在進行形なのだ。

 

全て野崎の作戦!? リュウの「トリプルスパイ説」まで徹底考察!

 

第16話のラスト。

 

リュウミンシュエンによって行動を見破られ、絶体絶命の状況に追い込まれた野崎。

 

5月22日、23日、24日。野崎は3日連続で同じレストランを訪れ、19時になると同じトイレへ向かっていた。

 

そこから見える電光掲示板に表示された「シャキ城」の文字。

 

一見すると、野崎はここで別班員の監禁場所を知り、その情報を乃木たちへ伝えようとしてリュウに見破られたように見える。

 

しかし、本当にそうなのだろうか。

 

相手はシンシー。当然、自分が監視されている可能性も考えているはずだ。

 

そんな中、優秀すぎる野崎が3日連続、同じ時間に同じ場所へ行き、さらに情報をメモにまで残している。あまりにも分かり易すぎる。

 

もし、これが全て“わざと”だったとしたら……。

 

野崎は「シャキ城」を知るために動いていたのではなく、自分がその情報を手に入れたことをシンシーに気づかせようとしていたのではないか。

 

さらに気になるのが、野崎が「シャキ城」を確認するより前から、東条への送金を既に始めていたように見える点だ。

 

つまり野崎は、別班員がシャキ城にいることを既に知っていた可能性がある

 

だとすれば本当の目的は、場所を「知る」ことではない。別班員を「動かす」こと。

 

日本側に監禁場所が知られたとシンシーが判断すれば、当然その場所は使えなくなる。実際、別班員たちはシャキ城から移動させられた。

 

これこそが野崎の狙いだったのではないか。

そして、もう1つ。

 

リュウもまた、野崎の狙いに気づいているとしたらどうだろう。

 

野崎がわざと自分に気づかせ、別班員を移動させようとしている。そこまで分かったうえで、リュウも「野崎の作戦に騙されたフリ」をしている可能性だ。

 

そしてここから浮かび上がるのが、リュウミンシュエン「トリプルスパイ説」である。

 

日本側のエージェントでありながら、実はシンシーのスパイだったリュウ。

 

しかし、それすら表向きの顔で、現在も野崎側と繋がっているのだとしたら……。日本を騙し、シンシーを騙し、さらには私たち視聴者まで騙している。

 

第16話のラストで追い詰められたように見えた野崎。

 

しかし私は、まだ野崎が負けたとは思っていない。そして、リュウが完全な敵だとも思っていない。

 

野崎とリュウは互いに「騙されたフリ」をしながら、シンシーそのものを騙しているのかもしれないのだ。

 

裏切り者に見える人間ほど、実は誰かを守るために嘘をついている。それが『VIVANT』という物語である。

 

だから私は、もう一度だけ信じてみたい。

 

リュウミンシュエンは、野崎を裏切っていない。

 

••┈┈┈┈•• ドラマ情報 ••┈┈┈┈••
TBSテレビ『VIVANT』( 毎週日曜夜9時~)
出演:堺雅人、阿部寛、二階堂ふみ、二宮和也、竜星涼、山中崇、富栄ドラム、濱田岳、小日向文世、松坂桃李
原作・演出・プロデュース:福澤克雄
演出:宮崎陽平、加藤亜季子
脚本:宮本勇人、李 正美、山本奈奈、土井笑生

著者:ペチ
イメージイラスト:サク

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3人組ドラマ考察系YouTuber 6969b(ろくろっくび)による考察記事の連載がスタート!

今話題のドラマの真犯人は?黒幕は?このシーンの意味は?

物語を深堀りして、噛むようにじっくり味わっていきます。

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6969b~ろくろっ首~ ドラマ考察系 YouTuber

登録者10万人超えのドラマ考察系YouTuber。

大人気を博した考察ドラマ「あなたの番です」では公式本に考察集団"として掲載され、担当プロデューサーとコラボした経験もあり。

『僕らとエンタメを全力で楽しもう』をモットーに、落ち着くお茶の間のようなチャンネルを目指して活動中です!

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