猛暑の日、駅から遠いところに行くのは想像するだけで気が引けます。良い展示をやっている渋谷区立松濤美術館。「没後50年 髙島野十郎展」が開催されていて9月6日までなので行かなければと思っていました。
髙島野十郎(1890-1975)は、福岡県出身の洋画家。東京帝国大の農学部水産学科出身のエリートなのに画家の道に転向。40歳でヨーロッパに行き、そこでも絵の腕を磨きました。知的で緻密な写実的な油彩画は、見る人を引き込むような吸引力があります。
彫刻家の叔父が生きていた頃、髙島野十郎の代表作である蝋燭の作品のことを教えてくれてから、気になっていました。覚悟を持って渋谷駅からバスに乗り、バス停からしばらく歩いて美術館へ。歩くと15分はかかりますがバスのおかげで体力的に楽でした。ただコミュニティバスで一方向に回るので帰りは歩くしかなさそうです。その現実をしばらく忘れて絵に没頭しました。平日の昼間なのに結構人がいたのに驚きました。グッズも多数展開していて、実は密かに人気のようです。
風景画や人物画などを見ていき、奥の部屋には蝋燭の絵が多数並んでいて、その部屋はありがたいことに撮影可能でした。見ていると心の奥が暖かくなって、本当に蝋燭が灯されたかのようです。
並んでいる蝋燭の絵の年代が表記されていて、やはり若い時に描いた蝋燭は炎が明るい気がします。この蝋燭シリーズは画廊などで売ることはなく、親しい人への贈り物として描かれたそうです。炎を見つめていると、そのゆらぎでイエス・ノーなどがわかるなど、ちょっとした占いもできると言われます。長く伸びた炎は、髙島野十郎にとって自分の才能を確信させるサインになっていたのかもしれません。
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次元上昇日記

「次元上昇」とは? それは「アセンション」のこと。では、「アセンション」とは何か……。いろいろな意味があるので、ネットを検索してみて下さい。しかし、辛酸なめ子さんにとって、それは日々、功徳を積んで善行マイレージを貯め、それがある閾値に達すると得られる高い次元のこと。この連載は、その善行マイレージを貯め次元上昇をめざす一人の女性の抱腹絶倒、試行錯誤の記録です。
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