「ジュラシック・シリーズ」をあえてビジネス的に言うと?
日本語ペラペラのアメリカ人となぜか映画『ジュラシック・ワールド』の話になった時、突然彼がこう小声で言いました。
They keep reviving the Jurassic franchise because it's a cash cow.
1993年の『ジュラシック・ワールド』公開当時、私は小学生でした。両親に映画館に連れて行ってもらって、おそらく人生ではじめて「映画館で観た洋画」です。
「『ジュラシック・ワールド』は子供の頃に観たけど、『ジュラシック・ワールド』のシリーズは観たことないなー。しかし年月がたってもシリーズが続くってすごいね」というようなことを私が言ったら、上記のフレーズで返されたのです。
直訳すれば「彼らはジュラシック・フランチャイズを復活させ続けている。なぜならそれは金の牛だから」となります。なんだかほんのり意味がわかりません。
本人に聞いてみたところ、まず一つ目のわからない箇所はこういうことでした。
Franchise=その作品を中心とした「商業」
「フランチャイズ」といったらコンビニとかファミレスとかチェーン店の加盟店システムをイメージします。こちらもその感じで「ジュラシック・パークやワールドを中心とした商業システム」ということみたいです。
つまりは「ジュラシック・シリーズ」と言ってもいいところを、彼はあえてビジネス的に言ったようです。
安定的な収益源を指す“cash cow”
そして二つ目のよくわからないフレーズはこういうことでした。
cash cow=稼ぎ頭
ビジネスにおいて、安定的に稼ぎがあり、他のあまり売れてない商品の分まで補填してくれるような「稼ぎ頭」ということみたいです。「安定的にミルクを出し続けてくれる雌牛」のイメージなのでしょうか。
ということでこのフレーズはこういう意味になるようでした。
They keep reviving the Jurassic franchise because it's a cash cow.
(彼らはジュラシック・シリーズを復活させ続けているんだよ、だって稼ぎ頭だから)
確かに「ジュラシック・シリーズ」はUSJでもアトラクションが人気ですし、スタジオの「稼ぎ頭」なのかもしれません。だからいつまでも続編が作られて、さらにスタジオは稼ごうとしているんだ、そういうニュアンスのことを彼は言ったのでした。
彼は日本語ペラペラで、普段は日本語で話してくれるのに、そういう皮肉みたいなことは小声の英語になります。本音はやっぱり母国語の方が言いやすいのでしょう。その気持ちはわからないでもないです。
『ジュラシック・ワールド』を観る時には、恐竜の咆哮よりも“cash cow”と言う彼の小声のつぶやきを思い出してしまいそうです。
* * *
※この記事はWeb版GOETHEに掲載された記事を再編集したものです
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