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13歳のきみと、日本の歴史を動かした事件の話をしよう。

2026.04.19 公開 ポスト

【大化改新と大宝律令】パート1

強いリーダーや有名なトップが亡くなると発生する“歴史あるある”!?…「壬申の乱」はソレだった!房野史典

日本の歴史を面白く読ませる、房野史典さんの新連載!『13歳のきみと、戦国時代の「戦」の話をしよう。』は、いまだに増刷を続けるロングヒット作品ですが、今回の連載は「歴史を動かした”事件”」で歴史を読んでいこう!というもの。

超有名だけど、ちゃんと説明できない「大化の改新」のこと、ちゃんと勉強しておきましょう!

*   *   *

さて、前パートでは大化改新までご説明しましたね。

 

このころの政府は「国を改革してやるぞ!」と息巻いてたわけですが、実はまだ”日本列島すべて”を支配していたわけじゃないんです。

 

現在の東北あたりには「蝦夷(えみし)」、南九州あたりには「隼人(はやと)」と呼ばれる(というか政府が勝手にそう呼んでいる)、政府の管轄に入ってない人々がいたんですね。

 

「そんならまぁ、従わせるぞ!」と、特に蝦夷に対しては「城柵」(渟足柵〈ぬたりのき〉や磐舟柵〈いわふねのき〉)という軍事や行政の基地を設置して、あるときは武力で威圧、あるときは料理でおもてなしをしたりと、あの手この手で支配領域を拡大しようとしていたんです。が、あるニュース速報によって、その手が止まります。

 

「く、百済が滅んだ!!?」

 

唐と新羅のタッグによって、百済が滅ぼされたという驚天動地のお知らせ。するとそこに

「私は百済の遺臣(滅亡した国の臣下)です! 国を復活させたいから手を貸して!」

というヘルプが入ったもんですから、「おう、任せろ!」と、日本は勢いよく唐・新羅連合軍に戦いを挑むんだけど、これがもう溶けるほどベッチャベチャに負けるんだ(「白村江の戦い」)。

 

中大兄「負けた……あ、やばっ! 唐が攻めてくるかも! おい! 北九州地方の防備にあたる兵士(防人)が必要だぞ! あと、ドでけぇ堀と土塁(水城)で『大宰府』を守れ!」

 

とにかくディフェンス固めに集中した中大兄。のちに「古代山城(こだいさんじょう)」と呼ばれる城を西日本にたくさん築き、都も現在の滋賀県「近江大津宮(おうみおおつのみや)」に移すんですね。

 

ご覧の通り、このときのトップは中大兄。大化改新のときから、

 

孝徳天皇→斉明天皇(皇極天皇が再び天皇として即位)→中大兄皇子

 

とトップリーダーは移り変わっていますが、中大兄は天皇に即位せず政治を行っていたんです(ま、いろいろあったんだよね)。でも、近江大津宮で、やっとこさ天皇となる。それが、「天智天皇」でございます。

 

天智天皇は、日本初の本格的戸籍「庚午年籍(こうごねんじゃく)」を作るなど、外国から日本を守るためにも、ガシガシと国家体制を整えていきます。が、問題が待っていたのはそのあと。

こういう強いリーダーや有名なトップが亡くなると、だいたい歴史の”あるある”が発生しちゃう。それが、

 

”後継者争い”です。

 

天智天皇が亡くなると、天智の弟・大海人皇子(おおあまのみこ)と、天智の子・大友皇子(おおとものみこ)が皇位をめぐり、古代最大の内乱

『壬申の乱』

てのが勃発するんですね。

その結果、大海人皇子が勝利して天皇となり、「天武天皇」が誕生します。

天武天皇

天武天皇も、これまたとってもパワフルなリーダーで、中央集権国家を作り上げるために、いろんな重大イベントを企画していくんですよ。

「貨幣(「富本銭」)を作るぞ!」とか

「新たな身分制度(「八色の姓」)を定めるぞ!」とか。

そのほかにも、《律令》《正史の編纂》《都の造営》など、様々な”日本初”を生み出そうとしていたんだけど、この3つの完成を待たずに天武は亡くなってしまうんです。

 

で、その後を継いだのは、天武の子ども・草壁皇子——が天皇に即位する予定だったんだけど、草壁が若くして亡くなるというアクシデントが発生。

しかし、ここで冷静な判断をくだしたのが天武の皇后(天皇の正妻)です。草壁皇子の母でもあった彼女自身が、なんと「持統天皇」として即位するんですね。

持統天皇は、天武のやり残した法律(「飛鳥浄御原令」)の制定・施行(法令の効力を発生させること)と、日本初の本格的な都

『藤原京』

を完成させ、夫婦で大事業を成し遂げたのでした。

奈良県橿原市 盛夏の藤原宮跡と畝傍山

その後、次の天皇となったのが、天皇になるはずだった草壁皇子の子ども、つまり、天武と持統の孫、「文武天皇」です。

しかし、文武がまだ15歳と若いため、文武に”譲位(皇位を譲ること)”した持統が、史上初の「太上天皇(譲位した天皇。略称は上皇)」となり、孫の補佐を行っていくことになるんですね。

そして、この持統・文武の時代に、今後とっ……ても重要になってくる、

 

『大宝律令』

 

が完成します(拍手)。

(つづく)

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13歳のきみと、日本の歴史を動かした事件の話をしよう。

『笑って泣いてドラマチックに学ぶ 超現代語訳戦国時代』『笑えて、泣けて、するする頭に入る 超現代語訳 幕末物語』『13歳のきみと、戦国時代の「戦」の話をしよう』などなど、ロングな人気作の多い房野史典さん。

絵がうかび、笑いながら読んでいたら、気づけば頭に入ってた! という、驚異の歴史語りは、一度読んだら大人も子供もみんなハマる! 

歴史の大先生方からもお墨付きをいただいている房野さんの新連載は、「有名な事件を読み解くと、歴史の動きが見えてくるよ!」ということを教えてくれます。

歴史の面白さがグングン深まっていく、ゾクゾクする感覚をお楽しみください。

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房野史典

1980年、岡山県生まれ。名古屋学院大学卒業。お笑いコンビ「ブロードキャスト!!」のツッコミ担当。無類の戦国武将好きで、歴史好き芸人ユニット「ロクモンジャー」を結成し、歴史活動にも意欲的。子どもたちに歴史の面白さを教える授業も好評。

初の著書『笑って泣いてドラマチックに学ぶ 超現代語訳 戦国時代』でブレイク。その後、『笑えて、泣けて、するする頭に入る 超現代語訳 幕末物語』『13歳のきみと、戦国時代の「戦」の話をしよう。』『読んだらきっと推したくなる! がんばった15人の徳川将軍』など、続々刊行、いずれも人気作に!河井敦先生との共著に『面白すぎる! 日本史の授業――超現代語訳×最新歴史研究で学びなおす』も。

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