
22:30帰宅。
いつもより早く帰れたので、そうだ!まだ閉まっていないはずだっ!と荷物を置いてスーパーに向かう。
大好きなぶどうが沢山売られる季節になりましたなぁ。
明日の朝ごはん用に、小さめにパックされている綺麗な黄緑色のシャインマスカットを選ぶ。
わぁ。スーパーだと干し芋も色んな種類があるんだなぁとテンションが上がる。
レジに向かおうと歩いていくと、これまた大好きなお刺身が、ボクはここに居るよアピールをしてくる。食べたい気持ちと、こんな時間に食べてはいけないよなぁという気持ち。お刺身というより、お醤油をつけることによって、明日の朝、顔が浮腫んでしまうかもしれないという思考が瞬時に働き、お刺身とはクランクアップ後の再会を誓って退散した。
最近つくづく思うのだが、夜にやらなければいけないことが多すぎる。ビビリな性格ゆえに、明日の準備が多くなってしまう。つまりは美容に気を使いたい役をやっている時のナイトルーティンは自分との戦いなのだ。
湯舟にしっかり浸かったり、スキンケアを入念にしたり、マッサージやストレッチをしてみたり。
色々とやりたくなってしまうが、結局は1分でも睡眠時間を増やしたほうがいいのではないだろうか、という気持ちとの戦いが毎日繰り広げられる。

帰宅すると、まずは手洗いうがい。
水を飲む。
一息ついてしまうと、あっという間に時間が経って後悔するので、なるべく座らずに翌日の準備に取り掛かる。
撮影するシーンとスケジュールのチェック。スマホで台詞部分を撮影。
持ち物の確認。バッグの整理。
お風呂のお湯を溜めに行く。
鼻うがいの準備。
秋冬の撮影で風邪をひかないコツは鼻うがいを毎日することだと勝手に信じている。
専用容器に、専用の粉を入れ、人肌のお湯を入れる。この温度調整がなかなか難しいので、少し熱めのお湯をいれて、浴槽に置く。適温になったら鼻うがいをしようシステム。
お湯が溜まる間に、今日持っていったプロテインシェーカーを洗う。
水を飲む。
肌や体調に合わせて選んだサプリを飲む。
メイク直しで使ったパフを洗って乾かす。
髪をとかす。
メイクを落とす。
いつもは現場で落として帰ってくるけれど、今回はいつもギリギリまで撮影なので、落とさずに帰ってくる。どうせすぐにお風呂に入るし。撮影後にメイクを落とさなければ、メイク部は早く片付けが終わり、早く帰れる。毎日ごめんねぇと謝られるが、もはや全員が1秒でも早く帰って寝たいと思っているので、謝ってもらう必要はまったくない。
このあたりでだいたいお湯が半分くらい溜まるので、まだ早いがとにかく湯船に浸かる。自分にとって、唯一の大切な時間はこの時間な気がする。時間があれば3時間ぐらい入っていられるが、ここでの時間が、早く寝られるか、遅くなってしまうかの差が出るところ。
まずは、先程スマホで撮影した台本の台詞を見ながら、翌日分の台詞を覚える。もちろん、長台詞がある場合は数日前から覚えるが、2、3ページの連続くらいなら、そんなに時間はかからない。
次は他の仕事のメールチェックやら。
締切があるものをこなしたり、確認事項をチェックしたり。
それが終わると、やっと自分の時間。
しかし、ここでの時間が癒しになるか、後悔になるのか、せめぎ合いすぎる。
見たいYouTubeを厳選するしかない(10分〜30分)。
この間に鼻うがいも済ませ、髪を洗い、トリートメントをし、体を洗い、洗顔をし、やっとお風呂からあがる。
体をふき、すぐさま化粧水か美容液を顔にぬる。その日の顔の状態によって、スキンケアを選ぶのは、翌日の肌の復活に貢献出来るか、なかなか緊張感のあるものである。
フェイスパックを顔にはりつける。
ボディクリームを全身にぬる。
はぁ。まだか。
まだやることがたくさんある。
美顔器を顔にあてる。
髪をタオルドライ。
オイルをつけて、とかして、足の裏を麺棒でぐりぐりしながら、ドライヤーで髪を乾かす。
フェイスパックをはがす。
美容液をぬる。クリームもぬる。首までぬる。
水を飲む。
明日着ていく服を選ぶ
ストレッチポールで体をほぐす
マッサージガンでふくらはぎを攻撃する
スマホにアラームをセットする。
スマホ2にアラームをセットする。
iPadにアラームをセットする。
目覚まし時計をセットする。
寝る直前に飲むサプリを飲む。
ナイトキャップをかぶる。
唇にナイトリップをつける。
爪にネイルオイルをぬる。
これでやっと。
やっとベッドにたどり着ける。
帰ってきてから2時間ほどかかってしまう。
睡眠時間はだいたい4時間ほど。
5時間寝られれば、翌日かなり脳と体が回復するのだが、この1時間の差が、体力やお肌にとって貴重だとわかっていながら、
なるべく出来るケアはしたほうが安心という気持ちと、心の休憩になるダラダラYouTubeタイムも必要なのよっという気持ちと。
どちらも私の気持ちなのだが、どこを優先すべきなのだろうかと毎日葛藤している。
そんなに見た目に気を使わなくてもいい役を演じているときは2時間が45分に短縮される。こーゆーときには、癒しのダラダラタイムもそんなに必要なかったりする。見た目を気にするって、きっと気を張ることなんだろうなぁ。
睡眠も安心もどちらも大切だから。
無理なのだろうけど、
45分で全てを終わらせられる技を身につけたい今日この頃なのでした。
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いつまで自分でせいいっぱい?

自分と向き合ったり向き合えなかったり、ここまで頑張って生きてきた。30歳を過ぎてだいぶ楽にはなったけど、いまだに自分との付き合い方に悩む日もある。なるべく自分に優しくと思い始めた、役者、独身、女、一人が好き、でも人も好きな、34歳のリアルな日常を綴る。