暮らし術
アイルランド人と日本人のハーフの子どもの、英国での学校生活とはどんなものだろうか。本書は英国の南端にあるブライトンという街で、「底辺託児所」からカトリックの小学校、そして「元底辺中学校」に進学した著者の息子の生活を書いている。
カトリックが公立、私立にかかわらず、裕福な家庭の子が通っている学校だとすれば、著者が「底辺」と呼ぶ学校には、それ以外の子が通っている。息子が通うことになった中学校は、白人労働者階級の子どもたちが通う地元の「元底辺」で、いじめもレイシズム(人種差別)も喧嘩もあり、殺伐とした英国社会をリアルに反映する学校だった。
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