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編集部日記

2021.06.05 更新 ツイート

三度目の緊急事態の生活と仕事6 竹村優子

5月31日
夕方近くまで自宅で仕事してから会社へ。電車で『ツボちゃんの話』を読み終わる。昨日の夜からどんどん読んでしまった。まだ時間が近くて、佐久間さんのかなしみもぜんぜん決着がついてなくて、胸が痛い読書。


8月文庫のネームを2冊分仕上げる。あと1冊。

 


6月1日
夕方近くまで自宅で仕事。最後の文庫ネームづくりと、文庫のゲラ作業。昼にデイリー新潮で、「薬物売人」の記事が出る。ツイッターを検索したら、批判がたくさん。ヤフーのコメント欄もそう。予想していた批判内容とはいえ、直接読むと落ち込む。でも一度犯罪を犯した人が本を書いたらいけないとは思えないし、ダークなところを描くことでわかること、響く言葉がある。貴重な記録だと思っている。


6月2日
午前中、渋谷の公園通りギャラリーで「レターズ ゆいほどける文字たち」展を見る。意味から解放された文字。言葉でも絵でもない、かたちとしての文字が連なる作品たち。描かれた文字の豊かさと力強さは、読むのではなく、見ることでまた別の意味を纏うよう。

喜舎場盛也さん「図鑑」


それから会社へ。7月単行本がいよいよ大詰めの緊張感。夜に自宅でオンラインの打ち合わせ。

レターズがあとをひき、久しぶりに『アウトサイダー・アート入門』を開く。ここで登場する文字系アートは出口なおだろうか。ご神託の自動筆記「お筆先」。自分で書いた内容紹介「40年間、小さなアパートで空想の戦争物語を挿絵とともに描き続けたヘンリー・ダーガー。手押しの一輪車を心の支えに33年間、石を運び、自分の庭に理想宮を作り上げたフェルディナン・シュヴァル。12歳で入った養護施設で貼り絵と出会った山下清。彼らに通底するのは社会からの断絶によって培われた非常識な表現手法。逸脱者だからこそ真の意味で芸術家たりえた者たちの根源に迫る。」に思わずぐっとくる。負の宿命に立ち向かうために必要だったであろう、その行為。


6月3日
午前中は幻冬舎plusの定例会議をオンライン。しばらく仕事をして会社へ。

新書会議で『薬物売人』の制作における反省と今後の展望などを話したあと、新宿三丁目で打ち合わせ。一か月前と同じ方と。そのときはひっそりとしてた三丁目も今日はにぎやかだった。


6月4日
午前中、「月が綺麗ですね」の記事をつくり、8月文庫ゲラに取り掛かる。終わらないままに、昼過ぎに会社へ。続きのゲラと、また別のゲラ。今週はひたすらゲラと格闘していた。

尾身会長の発言がどんどん厳しいものになっている。それを無視する政権。オリンピック開催して祝祭ムードに本当になるのかな。私は変異種が怖い。

来週6月10日20時~に、フィンランドの芹澤桂さんとYouTubeで生配信トークします。質問募集中です。このとき、フィンランドのコロナ対策事情も訊いてみようと思う。
 

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幻冬舎plus編集部員の仕事と日々。

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竹村優子

幻冬舎plus編集長と単行本、新書、文庫の編集に携わる。手がけた本は、『世界一の美女になるダイエット』(エリカ・アンギャル)、『青天の霹靂』(劇団ひとり)、『職業としてのAV女優』(中村淳彦)、『快楽上等!』(上野千鶴子・湯山玲子)、『大本営発表』(辻田真佐憲)、『弱いつながり』(東浩紀)、『赤い口紅があればいい』(野宮真貴)、『じっと手を見る』(窪美澄)、『銀河で一番静かな革命』(マヒトゥ・ザ・ピーポー)、『しらふで生きる』(町田康)など多数。

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