
コロナ禍、みんなが”わかる”を求めている。
治療法! ワクチンが! 地理的に……! ロックダウンの効果が! マスクって必要なのか? 画期的な論文が!
そのたびに僕たちは一喜一憂する。
インフルエンザと比べたら? 交通事故と比べたら? なんとなく分かった気になる。だが、違ってもいる。違うから違う名前もついている。でも、死者数などの同じ部分を観ることで”わかった”と思いたがる。
疫学の専門家、内科医、ウィルス学の専門家、大学教授、薬学の専門家、スウェーデンの、アメリカの……様々な立場の人の”わかった”が提供される。これはそれぞれの専門的分野から見たときの正解であったり、知見だったりもするのでちゃんと正しいが、しかし、同時にその視座からの正解に過ぎない。
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コメント
礼はいらないよ

You are welcome.礼はいらないよ。この寛容さこそ、今求められる精神だ。パリ生まれ、東大中退、脳梗塞の合併症で失明。眼帯のラッパー、ダースレイダーが思考し、試行する、分断を超える作法。