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編集部日記

2020.07.26 公開 ツイート

オリンピックのはずだった週 竹村優子

7月20日
17時ごろまで自宅でゲラを読み、会社へ。最近、試験に使われた本の掲載許可の連絡が多い。試験問題は事前に使用申請ということはもちろんなく、事後の連絡。いろんな本が使われるというより、決まった本に集中する。

夜、『新潮』掲載「ダークアンデパンダン」(卯城竜太さん)を読む。芸術家の思考の軌跡にひきずりこまれる。多くは、見ないふりするか、気づきもしない、個人の闇を「表現するか、しないか」とまで徹底して考えられることが、芸術家なのだろうな。私自身は、表現はしなくとも、自らの闇を、文学や芸術に触れることで、そこにあっていい、と言ってあげている気がする。最近は、心の透明性、一貫性が求められる風潮だけれど、矛盾ややましさをなきものにされることは怖い。

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幻冬舎plus編集部員の仕事と日々。

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竹村優子

幻冬舎plus編集長と単行本、新書、文庫の編集に携わる。手がけた本は、『世界一の美女になるダイエット』(エリカ・アンギャル)、『青天の霹靂』(劇団ひとり)、『職業としてのAV女優』(中村淳彦)、『大本営発表』(辻田真佐憲)、『弱いつながり』(東浩紀)、『赤い口紅があればいい』(野宮真貴)、『じっと手を見る』(窪美澄)、『銀河で一番静かな革命』(マヒトゥ・ザ・ピーポー)、『しらふで生きる』(町田康)、『往復書簡 限界から始まる』(上野千鶴子・鈴木涼美)など多数。

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