1. Home
  2. 暮らし術
  3. やっぱりおなか、やせるのどっち?勘違いだらけのエクササイズ
  4. 体幹のかなめは「シックスパック」の奥、「...

やっぱりおなか、やせるのどっち?勘違いだらけのエクササイズ

2020.07.07 公開 ツイート

体幹のかなめは「シックスパック」の奥、「インナーコア」 八田永子

エクササイズを頑張っているけど、効果がいまいち感じられない……そんな人は、せっかくのエクササイズが違う部位に効いている可能性あり。

やっぱりおなか、やせるのどっち? 勘違いだらけのエクササイズ』(八田永子著)には、正しい身体の使い方、動かし方、効果が本当に出るエクササイズの方法が、ついついやりがちな方法と比較して説明されています。

あるべきところに筋肉がある、理想のプロポーションを目指して、今のやり方は正しいのか、本書を参考に一度見直してみてください。

*   *   *

見せる筋肉と、生きるための筋肉

おなかの筋肉というと、引き締まって6つに割れた筋肉、と答える人が多いかもしれません。一般に「シックスパック」と呼ばれていますが、専門的には腹直筋(ふくちょくきん)という名前がついています。筋トレを趣味にしている人にとっては、あこがれの筋肉です。この筋肉は、体幹のかなめとなるのでしょうか。

答えを先にいえば、それは違います。体幹をしっかりさせるために、より重要な働きをしている筋肉がほかに存在します。

それが総称「インナーコア」。体幹を構成する筋肉群の中でも体の奥のほうにあります。家の構造でいえば大黒柱でしょうか。

(写真:iStock.com/Bojan89)

シックスパックが目立つのは、体の一番外側にあるアウターの筋肉だからです。皮下脂肪が少ない人なら、6つに割れた筋肉が見えるようになりますし、体の外から触ることもできます。派手で目立ちますが、これだけではたいした役割は果たしません。

インナーコアは体の外からは見えませんし、触ることもできません。しかし、体を立たせ、バランスを保ち、しなやかに動くために、最も重要な働きをしています。「赤ちゃんは筋トレをしない」といわれますが、生まれてから、基本的な筋力ができるまでに使われるのが、このインナーの筋肉。歩く、走る、つかむ、登る、下りる、手をつく。まさに、生きるための筋肉です。

インナーコアが家の大黒柱だとしたら、シックスパックはシャンデリアのようなもの。お飾りの要素が強い筋肉なのです。

しっかりした体幹が美しいプロポーションを生む

もちろん、たくましいシックスパックが必要な人もいます。たとえば、ボクサーにとって、シックスパックは体を守る防具の一つ。ラグビーやアメフトなどの選手も、体の外側にたくましい筋肉の鎧よろいをつける必要があります。

ただ、こういったアスリートだって、強いインナーコアがあり、その外側にアウターの筋肉が適度についているのが理想です。アウターの筋肉だけ鍛えてあっても、体は強さを発揮できないし、しなやかに動くこともできないからです。

(写真:iStock.com/bbossom)

一方、新体操やフィギュアスケートの選手、あるいはダンサーたちには、たくましいシックスパックはあまり必要ありません。インナーコアを鍛えることで、細くて、しなやかで、強靭(きょうじん)な体をつくり上げていきます。

必要に応じてシックスパックがついていても、硬いわけではありません。弾力があり滑らかに動きます。体の使い方が上手な体操の「ひねり王子」こと白井健三さんの腹筋は、やわらかく、しなやかです。私も、一見筋肉も力もないように見えますが、硬いシックスパックを持つ選手たちやボディビルダーと押し合っても、負けませんでした。本当に体を動かすため、力を発揮するためには、アウターよりインナーが大切だと実感しています。

あなたの望むプロポーションが、ラグビー選手の体ではなく、ダンサーやフィギュアスケーターの体だとしたら、何をすべきかは、明らかです。外から見えない体幹の筋肉を鍛えること。それによって、美しくて動ける体になっていくはずです。

*   *   *

Answer:A
大黒柱となる筋肉は体の奥にあって目立たない

関連書籍

八田永子『やっぱりおなか、やせるのどっち? 勘違いだらけのエクササイズ』

足を上げる? 足を床につける?――お腹によく効く腹筋はどっち? 腹筋? 背筋? 脚上げ? 前屈? まずは、体を引き上げよう! きれいにやせるためのスイッチは、おなかにある。 「本当にきれいにやせられるエクササイズはどっち?」 本書では、柔軟な体をつくるエキスパートが2択の質問を通して、体の使い方を説明しています。 自己流エクササイズの勘違いに気づくことで、自分の体としっかりと向き合い、付き合っていけるようになります。

{ この記事をシェアする }

やっぱりおなか、やせるのどっち?勘違いだらけのエクササイズ

エクササイズを頑張っているけど、効果がいまいち感じられない……そんな人は、せっかくのエクササイズが違う部位に効いている可能性あり。

『やっぱりおなか、やせるのどっち? 勘違いだらけのエクササイズ』(八田永子著)には、正しい身体の使い方、動かし方、効果が本当に出るエクササイズの方法が、ついついやりがちな方法と比較して説明されています。

あるべきところに筋肉がある、理想のプロポーションを目指して、今のやり方は正しいのか、本書を参考に一度見直してみてください。

バックナンバー

この記事を読んだ人へのおすすめ

幻冬舎plusでできること

  • 日々更新する多彩な連載が読める!

    日々更新する
    多彩な連載が読める!

  • 専用アプリなしで電子書籍が読める!

    専用アプリなしで
    電子書籍が読める!

  • おトクなポイントが貯まる・使える!

    おトクなポイントが
    貯まる・使える!

  • 会員限定イベントに参加できる!

    会員限定イベントに
    参加できる!

  • プレゼント抽選に応募できる!

    プレゼント抽選に
    応募できる!

無料!
会員登録はこちらから
無料会員特典について詳しくはこちら
PAGETOP