スマホに穴を開けて汚水を外に流したい～おとなの事情｜夜のオネエサン＠文化系｜鈴木涼美

私が10代の頃は当然スマホはなかったし、携帯電話が普及してまだ間もない頃だったので、ロック機能やプライバシーモードなどの体制もまちまちで、新しい恋愛の問題として携帯見たの見ないのとか、見せろ見せないとかがホットトピックになりつつあった。でも記憶を辿ると高校時代は携帯やPHS自体は普及していたけど、こっそり彼氏の携帯を見たとかいう事件はあまり聞いたことがなく、携帯を見て秘密を知るという悪の行為が発見され、パンドラの箱が開いたのは少なくともゼロ年代に入ってからのような気がする。

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夜のオネエサン＠文化系

夜のオネエサンが帰ってきた！　今度のオネエサンは文化系。映画やドラマ、本など、旬のエンタメを糸口に、半径1メートル圏内の恋愛・仕事話から人生の深淵まで、めくるめく文体で語り尽くします。

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鈴木涼美

1983年生まれ、東京都出身。慶應義塾大学卒。東京大学大学院修士課程修了。小説『ギフテッド』が第167回芥川賞候補、『グレイスレス』が第168回芥川賞候補。著書に『身体を売ったらサヨウナラ夜のオネエサンの愛と幸福論』『愛と子宮に花束を夜のオネエサンの母娘論』『おじさんメモリアル』『ニッポンのおじさん』『往復書簡限界から始まる』(共著)『娼婦の本棚』『8cmヒールのニュースショー』『「AV女優」の社会学増補新版』『浮き身』などがある。