
朝のうちに届いた荷物を本棚に並べ、シャッターを上げて店を開ける。道路に出てみるともう春の陽気で、今日もよく晴れている。今年は結局、冬らしい冬の日が数えるほどしかなかった。
この少し緩んだ大気のなかに、いったいどれだけの量、ウィルスが混じっているのだろう。いや、それはそもそも花粉とは異なり、大気のなかには含まれないものなのだろうか? いずれにしてもその0から100のあいだにわたしたちはいて、そのどこにいるのか、誰にもはっきりとはわからない。
三月に開催予定だったイベントは、予定していたものも含め6つあったが、そのすべてを中止、可能なものは日を改めて行うことにした。危険の程度がわからないままお客さんと出演者に集まってもらい、無理に予定を進めることがよいとは思わなかった。
郊外にあるからだろうか、いまのところ客足は、そんなに大きくは変わっていない。いや、それでは少し不十分であり、人数としては変わっていないが、遠くからわざわざきた人が減り、近所に住んではいたがはじめて店に入ったという人が増えているように思う。とまどいのなかみんな少しずつ、いつもと行動パターンが違っているのだろう。
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本屋の時間

東京・荻窪にある新刊書店「Title(タイトル)」店主の日々。好きな本のこと、本屋について、お店で起こった様々な出来事などを綴ります。「本屋」という、国境も時空も自由に超えられるものたちが集まる空間から見えるものとは。














