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稼ぐ人、安い人、余る人

2019.09.20 公開 ポスト

1割の「稼ぐ人」がやっている本当に身につく英語学習法キャメル・ヤマモト

終身雇用、年功序列が崩壊し、リストラも当たり前になった昨今。元官僚で、現在はコンサルタントとして世界で活躍するキャメル・ヤマモト氏は、著書『稼ぐ人、安い人、余る人』で、ビジネスパーソンの「選別」が始まっていると説く。この厳しい時代において、わずか1割の「稼ぐ人」になるためには、どのようなことを心がければよいのか? 本書より、その一部をご紹介します。

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「英語中毒」になればいい

緊急治療的英語だけでは、さすがに「稼ぐ人」にはなれません。これは急場しのぎです。やはり、もっと腰をすえた英語習得も必要です。

(写真:iStock.com/iLexx)

その際、大人にとっての最大の難関は、続けられない、ということです。日本人は語学がへた、というのはウソです。単に、学習を継続する環境がこれまで乏しかっただけです。日本語だけで何でもできたのです。恵まれていたのです。

そこで、キャメルの考えでは、英語の「中毒」「依存症」になることが最も大切になってきます。言語は、すぐれて習慣的なものです。それをしゃべらざるを得ない、たばこが吸いたかったり、お酒が飲みたくなるのと同じように、依存症、にするための仕掛けが重要です。

中毒にするための方法を以下にあげていきます。お好みに応じて、どれかやってみてください。

●教材の「選択と集中」

私が人材鑑定をやって(主に外資系でのことです)、これはと思う「稼ぐ人(候補)」で、英語能力不足のせいで幹部になれない人に、アドバイスしている方法です。それは、NHKの「やさしいビジネス英語」のバックナンバーをみて、一番、自分のやっていることに近い号をみつけて、その号のみ、初めから終わりまで暗唱する、というアドバイスです。

まず、「やさしいビジネス英語」はやさしくありません。あそこに出ている内容がききとれて、話せるようになれば、ほぼ英語面でのハンディキャップは解消です。ただ問題は、毎月テキストが変わるので、「集中的学習」ができない点です。

そこで、どれか一号(一カ月分)を選んで、そのテープでも入手するか、後でのべるように「美女の辞書」に録音してもらうことをすすめます。そして、ひたすら呪文のように唱えるのです。理屈抜きです。何しろ中毒にかかろうとしているのですから頭は邪魔です。

もっといいのは、自分の専門の分野の専門雑誌等をコピーして切りばりしてこんなのがいえるようになりたいといえる教材をつくってしまうことです。そしてひたすら、それをきき、唱えます。

自分で振り返っても、英語学習で一番効果があったのは、中学校を卒業して高校に入る前の春休みに、佐々木高政という人の『和文英訳の修業』といういかめしい本を買って、そこにあった五〇〇の文章を暗記したことです。

続いて、岩田一男の『らくに使える英語らしい表現四〇〇』も覚えましたが、この二つで貯金ができました。高校では、帰国子女か、といわれたくらいになっていました(その割にその後、伸びていませんが、それはともかく)。

五〇〇くらいのセンテンスを覚えるのが最も効率的な学習法かと思います。そのプロセスで、教材に愛着がわき、一種のフェティシズムにかかって、中毒化に成功すること請け合いです。

この3つをひたすらやろう

●単純作業化の効果

英語中毒になるためには、選んだ教材について、単純作業をすることがコツです。単純作業もいくつかありますが、自分の気に入ったやり方にまず絞ることが中毒化には効果的です。

(写真:iStock.com/Lamaip)

第一は、とにかく唱えることです。暗唱です。密教の世界では、聖なる言葉があって、真言とかマントラとかよんで、それを唱えつづけます。それを唱えることで特別なパワーが発生したり、「神」と交信できると考えるわけです(すごく不正確な記述なので、その筋の方にはあらかじめ謝っておきます)。

ところが、私が一時凝っていたクリシュナムルティというインドの哲学・教育者は、皮肉をこめて、「『コカ・コーラ』という呪文を一日唱えつづけてごらん。同じ効果が出るよ」といっています。パワーが出るかはともかく、とにかく、繰り返し唱えることが、語学を習得するうえで非常に重要です。繰り返しには麻薬性があるからです。

第二の単純作業は、「きく」です。コーランの翻訳で有名な井筒俊彦さん(実は、イスラム・東洋思想の研究で、世界に通用した数少ない日本人のグローバルタレント)は、十以上の外国語をマスターしていたそうですが、彼の場合は、とにかくテープをまわしつづけ、きくことに徹したそうです。

ポイントは、短い時間(五分)とかで、ワンセットが終わるような単位をみつけることと、そのセットをインターバルのように繰り返すことです。運動選手のトレーニングと同じ原理です。

音楽関係のプロデューサーをしている友人で、三十歳をこえてから、英語をマスターした男がいます。彼は、アジアを徘徊して歌手を発掘しているのですが、とにかくFENをきいたといっていました。一日に何時間もきいていたようです。

第三の単純作業は、「読む」です。英語の達人の國弘正雄さんは、「只管打読」と命名して、テキストを何度も繰り返し声を出して読むことの重要性を説いておられます。これも、やってみると、ハイになる感覚があります。明らかに、中毒効果があります。

「声を出して」「繰り返す」というところがミソです。第一の方法と異なるのは、無理に暗唱しようとしないで、とにかく繰り返して読んで、気づいたら覚えているという点です。

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稼ぐ人、安い人、余る人

終身雇用、年功序列が崩壊し、リストラも当たり前になった昨今。元官僚で、現在はコンサルタントとして世界で活躍するキャメル・ヤマモト氏は、著書『稼ぐ人、安い人、余る人』で、ビジネスパーソンの「選別」が始まっていると説く。この厳しい時代において、わずか1割の「稼ぐ人」になるためには、どのようなことを心がければよいのか? 本書より、その一部をご紹介します。

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キャメル・ヤマモト

本名・山本成一。1956年、東京都生まれ。東京大学法学部卒業後、外務省入省。のち、コンサルタント会社に転じ、日米両国で活動。現在は中国に拠点を移し活躍中。

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