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ラブコメ!萬葉集

2019.07.26 公開 ツイート

第4回

風流=映え!?いつの時代もインスタ映え 三宅香帆

我がやどの尾花が上の白露を消たずて玉に貫(ぬ)くものにもが(巻八・一五七二)

(現代語訳)家の庭に咲いてる尾花のうえにこぼれる露、消えずにそのまま真珠として糸に通せたらいいのに!

 

和歌といえば、なんだかやたら「きれいな情景描写」を詠んだもの……という認識があるんじゃないかな~と思う。

たとえば桜。たとえば紅葉。たとえば旅先の風景。あるいは夕焼けに感動して、わぁきれいだなぁ……と思い、そして和歌を詠んだ。昔の人は雅で風流な生活を送っていたんですね。

というのが、古典の授業で私たちが習うはじめての和歌の印象ではないか。

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ラブコメ!萬葉集

新元号「令和」の元ネタとして今注目の「萬葉集」。萬葉集研究をしていた京大院卒書評家が、その面白さを現代目線からぶったぎりつつ解説します。

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三宅香帆

1994年生まれ。高知県出身。文筆家、書評家。京都大学大学院人間・環境学研究科博士前期課程修了。天狼院書店(京都天狼院)元店長。大学院にて萬葉集を研究する傍ら、2016年天狼院書店のウェブサイトに掲載した記事「京大院生の書店スタッフが「正直、これ読んだら人生狂っちゃうよね」と思う本ベスト20を選んでみた。 ≪リーディング・ハイ≫」が2016年年間総合はてなブックマーク数ランキングで第2位に。選書センスと書評が大反響を呼ぶ。著書に外国文学から日本文学、漫画、人文書まで、人生を狂わされる本を50冊を選書した『人生を狂わす名著50』(ライツ社)、『文芸オタクの私が教える バズる文章教室』(サンクチュアリ出版)『副作用あります!? 人生おたすけ処方本』(幻冬舎) 『女の子の謎を解く』(笠間書院)『それを読むたび思い出す』(青土社)などがある。

Blog:https://m3myk.hatenablog.com/
Twitter:@m3_myk

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