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アメリカ中間選挙レポート

2018.10.09 公開 ポスト

第7回

共和党 ダナ・ローラバッカーが大ピンチ。トランプ外交政策にも影響を及ぼすベテランは生き残れるか【カリフォルニア州48区・下院】渡瀬裕哉

日本の首相官邸を訪れたときのダナ・ローラバッカー(2013年9月2日撮影、ロイター=共同)

 

親露・反中のトランプ側近議員を追い上げる、やり手の不動産経営者ルーダ

 カリフォルニア州48区下院議員選挙は、今回の中間選挙における最重要選挙区の1つである。この選挙区の共和党候補者はダナ・ローラバッカー下院議員という知る人ぞ知る現職大物・下院議員である。

 ローラバッカーはトランプ政権発足時に国務長官候補として名前が挙がったこともあるベテラン下院議員だ。現在もトランプ政権の外交政策を連邦議会側から支える重要人物として注目されている。

 ローラバッカ―の対中国強硬姿勢は一貫しており、中国メディア記者の米国入国を実質的に制限する法案、中国の産業スパイ行為に対する法案、中国政府の法輪功に対する弾圧を批判する決議案などを提出したこともある。その一方で、共和党内の数少ない親ロシア派議員としても知られており、マグニツキー法などの対ロシアを意図した制裁法案を疑問視する姿勢など、その外交的なスタンスは共和党内からも度々問題視されている。(ローラバッカーはロシアゲート問題でも捜査上に議会関係者として名前が挙がったことがある。)

 つまり、トランプ大統領にとってローラバッカーは自らの外交姿勢に極めて近い貴重な議員と言えるだろう。しかし、現在、そのローラバッカーは約30年に及ぶ長年の議員生活の中で最大のピンチを迎えた状況となっている。

 ローラバッカーに対抗する民主党候補者のハーレイ・ルーダは不動産経営者である。ルーダが用意した巨額の選挙資金は現職議員であるローラバッカーを上回る金額となっており、同選挙区は全米でも有数の巨額の選挙資金が投入される激戦区となっている。

ラグナビーチでの選挙集会でスピーチをするルーダ(2018年5月20日撮影、写真:CQ Roll Call/ニューズコム/共同通信)

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アメリカ中間選挙レポート

11月6日の米国議会選。トランプ大統領の共和党は勝てるのか? 著者独自の情報源と現地報道をもとに、刻一刻と変わる中間選挙の行方を共和党視点で分析。アメリカは変わるのか変わらないのか。この結果が日本にもたらすものとは?

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渡瀬裕哉

1981年東京都生まれ。国際政治アナリスト、早稲田大学招聘研究員。早稲田大学大学院公共経営研究科修了。機関投資家・ヘッジファンド等のプロフェッショナルな投資家向けの米国政治の講師として活躍。創業メンバーとして立ち上げたIT企業が一部上場企業にM&Aされてグループ会社取締役として従事。著書に『メディアが絶対に知らない2020年の米国と日本』(PHP新書)、『なぜ、成熟した民主主義は分断を生み出すのか―アメリカから世界に拡散する格差と分断の構図』(すばる舎)などがある。

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