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アメリカ中間選挙レポート

2018.10.29 更新

第17回

「トランプのアイフォンが中国に盗聴されていた」とニューヨーク・タイムズが騒ぐ背景にあるもの渡瀬裕哉

政権監視役としてのメディアの信用度は、共和党支持者は僅か38%

10月26日、ノースカロライナ州で開かれた支持者集会で話すトランプ大統領(撮影:ゲッティ=共同)

 10月24日、トランプが使用している私的アイフォンが中国・ロシアの諜報機関に傍受されていた、とニューヨーク・タイムズが報じた。例によって匿名のリークでホワイトハウスの内情を伝える報道である。これに対してトランプ大統領及びホワイトハウス報道官は記事内容を否定している。BBCによれば、盗聴していると名指しされた中国とロシアのどちらの報道官も、それぞれ皮肉を込めたコメントを出して、報道を一笑に付している。

 トランプ政権発足以来、リベラルなメディア(ワシントンポスト、ニューヨーク・タイムズ、CNNなど)がホワイトハウスからのリークとして様々なトランプにまつわるスキャンダルを垂れ流してきた。その際に、多用される情報源が「ホワイトハウス職員・元職員」であり、メディアがそう書けば報道の確からしさが全て担保されるかのような状況だ。トランプが「フェイクニュースだ」と怒りたくなる気持ちもわかるし、こういうことをくり返していては米国の大手メディアは米国政治や自分たち自身への国民からの信頼を失うばかりだろう。

 9月25日にピュー・リサーチ・センターが行った世論調査では、民主党支持者と共和党支持者では全米レベルの報道機関に対する信用度が大きく異なっている。政権監視役としてのメディアの役割について、民主党支持者は82%が支持しているのに対し、共和党支持者は僅か38%しか支持していない。もはや共和党支持者にとっては過半数以上の人が報道機関は明らかにバイアスがかかった存在でしかないと認識されていることが分かる。

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