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猫は、うれしかったことしか覚えていない

2017.08.11 更新 ツイート

コウハイ、今日のうれしかったこと その9

狩りをした。ニキビが治った。ひしょちはトイレ。 石黒由紀子/ミロコマチコ

『猫は、うれしかったことしか覚えていない』(石黒由紀子・文 ミロコマチコ・絵)発売を記念して、石黒さんちのコウハイ(野良出身・オス・6歳)に、日々の「うれしかったこと」を教えてもらいました。

 

いま、ボクは出動するところ。テーブルの上でくつろいでいたんだけど、壁にね、小さな虫を発見したの! 敵は飛ぶこともできる! これは放っておけないですニャ。 そーっと近づき、虫が次に動くときに合わせて飛びかかる。ボクは真剣よ。猫とは狩りをする生きものなのだ。強いのだ。パンがのってたバスケットなんて軽々とまたいじゃうんだぜ!


 

目つきが悪いですか? この写真を撮ってくれたのはゆっちゃんのおともだちKさん。「ほんかくてきなかめら」というやつで、カシャカシャ。このおともだち、ボクにおもちゃやおやつを持って遊びにきてくれたのよ。そして「ちょっと撮らせてね」って。だからボクは一生懸命ポーズをとっているの。強い猫になった気分で心の中で「ガオー!」って叫びながら。

これもゆっちゃんのお友だちKさんが撮ってくれたやつ。ここで見てほしいのは、センねえたんではなくて、ボクのお口の下というか「あご」ね。実は、猫ニキビというのができてたの。かゆくて掻いて、ひどいことになってたんだけど、こんなに治ってきました。かゆくないってうれしいね! 猫ニキビって男の子にできるんだって。ボクって男らしいってことかな。

 

はーい、注目~! 今、ボクは眠くてお鼻がピンクになっているけど、見てほしいのは前脚よ! ここんとこ「暑いから~」なんて言われて身体のあちこちの毛をカットされているボク。で、前脚の毛もきられました。ゆっちゃんは「ころんとして、雪見大福みたいでかわいい」って、まぁ、かわいいならいいけどさ。ところで雪見大福ってなにかな。知ってる?


 

 

質問でーす「ここはど~こだ?」え? トイレ? 即答だね。そうなのよ、うちのトイレなんだけど、ここにいるとおなかがすーすー気持ちいいのよ。クールマットなんて、めじゃないね。夏はずっとここにいたい。こういうの「ひしょち」って言うらしいね。ボクのひしょちはトイレです。たまにゆっちゃんが入ってきて、ボクを見てぎょっとするのもゆかい。

 

関連書籍

石黒由紀子『猫は、うれしかったことしか覚えていない』

梅干しの種を飲み込んで、開腹手術を受けた猫のコウハイ。苦しかっただろうに、獣医師によると、「また、誤飲しますよ」。猫には楽しい記憶だけが残るので、種を転がしておもしろかったな、とは覚えているけど、苦しかったことは忘れてしまうそう。うれしかったことだけ積み上げて生きていく。そんな猫たちの、可愛くて笑えて、沁みるはなし。

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猫は、うれしかったことしか覚えていない

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石黒由紀子

エッセイスト。栃木県生まれ。日々の暮らしの中にある小さなしあわせを綴るほか、女性誌や愛犬誌、webに、犬猫グッズ、本のリコメンドを執筆。楽しみは、散歩、旅、おいしいお酒とごはん、音楽。著書に『GOOD DOG BOOK ~ゆるゆる犬暮らし』(文藝春秋)、『なにせ好きなものですから』(学研)、『さんぽ、しあわせ。』(マイナビ)など。『豆柴センパイと捨て猫コウハイ』、『犬猫姉弟センパイとコウハイ』(ともに小社刊)は、幅広い支持を受け、ロングテールで人気。

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