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宿命と真実の炎

2017.05.21 公開 ポスト

書店員さんの感想5

人間のずるさ、怖さ、哀しさ、まっすぐさが詰め込まれた貫井ミステリの傑作貫井徳郎

“警察官連続殺人事件”をめぐる刑事と復讐犯の人生を描いた『宿命と真実の炎』が5月11日発売されました。
山本周五郎賞を受賞した『後悔と真実の色』の続編にあたる本作品には、発売前から書店員さんから感想が続々と届きました。
さまざまな感情が呼び起こされるようです。

 

◎浅野書店 大宮和子さん

警察への復讐を遂げるためなら無関係の人まで巻き込む。
人間と警察組織の恐さがここに描かれている。
そんなストーリーなのに読んでいるときはすごく面白くてどんどん先を読みたくなってしまって……。
貫井さんの鮮やかな展開にはまってしまいました。

 

◎勝木書店 樋口麻衣さん

すっごくおもしろかったです!!
中盤くらいまで、つながりそうでつながらない感じがもどかしいけれど、その分、「これ一体どうなるんだ?」と、どんどん期待が高まって、ドキドキしながら読みました。
そして終盤のどんでん返し!
つながらなかった部分が頭の中でカチッカチッと音を立ててつながっていくような感覚でした。
あと、それぞれのキャラもすごくよかったです。
理那は芯が強くて行動力があってカッコイイし、村越も西條も嫌いじゃない……というかわりと好きです。
メインの人物じゃない人たちのキャラの設定もなんだか味があって、人物が目に浮かぶようでよかったです。
化け物になりたい人間と化け物になった人間……。
人間の暗さとか哀しさ、恐ろしさが強烈に印象に残るラストでした。

 

◎有隣堂伊勢佐木町本店 佐伯敦子さん

久しぶりの恐い貫井作品!
恐かったです。
と同時に面白かったです!
やはり、貫井さんはこうでなくてはとまさに一気読みでした。
貫井版「警察の血」みたいなところで、くらいついていく女刑事(若い!)と、警察を離れたにもかかわらず“刑事の血”から離れることはけっしてない西條。
人の本当の怖さとずるさと哀しさ描く一方、まっすぐな人間もいるのだと、いろいろな思いがぎゅっとつまったミステリでした。
次はどうなる? どうなる? とやはり貫井ミステリは次に何が飛んでくるのか予測できない楽しさがあり、ページをめくる手が止まりません!

関連書籍

貫井徳郎『宿命と真実の炎』

幼き日に、警察に運命を狂わされた誠也とレイ。大人になった二人は、彼らへの復讐を始 める。警察官の連続死に翻弄される捜査本部の女性刑事・高城理那は、かつて“名探偵” と呼ばれた元刑事の存在を気にしていた。彼だったらどう推理するのか――。人生を懸け た復讐劇がたどりつく無慈悲な結末。最後の1ページまで目が離せない大傑作ミステリ。

貫井徳郎『後悔と真実の色』

“悪”を秘めた女は駆除する――。若い女性を殺し、人差し指を切り取る「指蒐集家」が社会を震撼させていた。捜査一課のエース西條輝司は、捜査に没頭するあまり一線を越え、窮地に立たされる。これは罠なのか? 男たちの嫉妬と裏切りが、殺人鬼を駆り立てる。挑発する犯人と刑事の執念。熾烈な攻防は驚愕の結末へ。第23回山本周五郎賞受賞作。

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宿命と真実の炎

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貫井徳郎

1968年東京都生まれ。早稲田大学商学部卒。93年、第4回鮎川哲也賞の最終候補となった『慟哭』でデビュー。2010年『乱反射』にて第63回日本推理作家協会賞受賞、『後悔と真実の色』にて第23回山本周五郎賞受賞。『愚行録』『乱反射』『新月譚』『私に似た人』が直木賞候補となる。その他『失踪症候群』ほか症候群シリーズ、『転生』『さよならの代わりに』『悪党たちは千里を走る』『プリズム』『追憶のかけら』『ミハスの落日』『灰色の虹』『北天の馬たち』『壁の男』など多数の著作がある

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