1. Home
  2. 読書
  3. 宿命と真実の炎
  4. 初めて体験する貫井作品の容赦ないドキドキ

宿命と真実の炎

2017.05.17 公開 ポスト

書店員さんの感想4

初めて体験する貫井作品の容赦ないドキドキ貫井徳郎

“警察官連続殺人事件”をめぐる刑事と復讐犯の人生を描いた『宿命と真実の炎』が5月11日発売されました。
山本周五郎賞を受賞した『後悔と真実の色』の続編にあたる本作品には、発売前から書店員さんから感想が続々と届きました。
さまざまな感情が呼び起こされるようです。

 

◎本の王国知多店 莨谷俊幸さん

自分でも意外でしたが、初めて貫井作品を読ませていただきました。
連続する警察官の不審死、その謎を解明していくなかで刑事、OBの洞察力と犯人に隠された謎が明かされていく様に、ドキドキ感が止まりませんでした。

 

◎アマノ入野店 山本明広さん

読み手は犯人がわかっているのに、捜査との接点がどこまで行っても出てこず、どこでつながるんだろうと思っていたところでまさかの展開。
つながった瞬間、しびれました。
「こう来たか」と。そして最後の最後でこれまたまさかの……。
人間の野心というものは生きるための寄り処でありながら、それがあまりにも大きくなって暴走すると、おそろしいものを生み出してしまうのだなあと思い知らされました。

また、一人の女性刑事の成長物語としても面白く読むことができました。
思い通りにいかなかったり、壁に当たったりした時に信じるものに真っすぐになることで道が拓けていく様は希望を持たせてくれるものでした。
ただ、そんな中でも警察という組織が抱える闇というのはどうにもならないのか。
事件解決でスッキリと終わらず、読者の心に何を残す……。
そんなところもこの作品の魅力のひとつかなと思いました。

 

◎大盛堂書店 山本亮さん

自己肯定と拭いきれない贖罪がその狭間へにじみ出る。
その揺れ動く様を絶妙な筆致で描く貫井徳郎は華麗にそして容赦なく、読者の心を連打する。
今回も我々の期待の遥か上を行く本書は必読の一言です。

関連書籍

貫井徳郎『宿命と真実の炎』

幼き日に、警察に運命を狂わされた誠也とレイ。大人になった二人は、彼らへの復讐を始 める。警察官の連続死に翻弄される捜査本部の女性刑事・高城理那は、かつて“名探偵” と呼ばれた元刑事の存在を気にしていた。彼だったらどう推理するのか――。人生を懸け た復讐劇がたどりつく無慈悲な結末。最後の1ページまで目が離せない大傑作ミステリ。

貫井徳郎『後悔と真実の色』

“悪”を秘めた女は駆除する――。若い女性を殺し、人差し指を切り取る「指蒐集家」が社会を震撼させていた。捜査一課のエース西條輝司は、捜査に没頭するあまり一線を越え、窮地に立たされる。これは罠なのか? 男たちの嫉妬と裏切りが、殺人鬼を駆り立てる。挑発する犯人と刑事の執念。熾烈な攻防は驚愕の結末へ。第23回山本周五郎賞受賞作。

{ この記事をシェアする }

宿命と真実の炎

バックナンバー

貫井徳郎

1968年東京都生まれ。早稲田大学商学部卒。93年、第4回鮎川哲也賞の最終候補となった『慟哭』でデビュー。2010年『乱反射』にて第63回日本推理作家協会賞受賞、『後悔と真実の色』にて第23回山本周五郎賞受賞。『愚行録』『乱反射』『新月譚』『私に似た人』が直木賞候補となる。その他『失踪症候群』ほか症候群シリーズ、『転生』『さよならの代わりに』『悪党たちは千里を走る』『プリズム』『追憶のかけら』『ミハスの落日』『灰色の虹』『北天の馬たち』『壁の男』など多数の著作がある

幻冬舎plusでできること

  • 日々更新する多彩な連載が読める!

    日々更新する
    多彩な連載が読める!

  • 専用アプリなしで電子書籍が読める!

    専用アプリなしで
    電子書籍が読める!

  • おトクなポイントが貯まる・使える!

    おトクなポイントが
    貯まる・使える!

  • 会員限定イベントに参加できる!

    会員限定イベントに
    参加できる!

  • プレゼント抽選に応募できる!

    プレゼント抽選に
    応募できる!

無料!
会員登録はこちらから
無料会員特典について詳しくはこちら
PAGETOP