「子は親を選べない」
『田鎖ブラザーズ』第4話は、その言葉の残酷さを強く突きつける回だった。
今回の犯人であった横倉沙紀(石川瑠華)は、親の借金や劣悪な家庭環境によって人生を大きく狂わされ、居場所のないまま生きてきた……。
田鎖兄弟もまた、31年前の事件によって普通の人生を奪われ、過去に縛られ続けている。
彼らは、自分の意思とは関係なく“背負わされた人生”の中で、もがき続けているのだ。
しかし本作が描いているのは、“だから仕方なかった”という話ではない。
宮藤詩織(中条あやみ)が語った「家庭環境で全てが決まるわけじゃない。どういう道を歩くかは自分次第」という第4話の核心的な言葉の通り、どれほど辛い過去を抱えていたとしても、その怒りや絶望を理由に犯罪が許されるわけではない。
苦しい境遇が犯罪を正当化することはないのだ。
実際、横倉たちは苦しみから抜け出すために金塊強盗へと手を染めたが、その選択によって新たな被害者や悲劇を生み出してしまったのだ。
どれほど切実な理由があったとしても、犯罪という手段を選んだ瞬間、その苦しみは“誰かを傷つける側”へと変わってしまう。
犯罪によって他人の人生を壊してしまえば、その責任から逃れることはできない……。
だからこそ『田鎖ブラザーズ』は、加害者たちの背景に同情の余地を描きながらも「犯罪の免罪符にはならない」という一線を決して曖昧にしない作品なのだと思う。
そしてそのテーマは、復讐心を抱え続ける真(岡田将生)と稔(染谷将太)にも重なっている。
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