読書
美しい青年は「君」に言われるがまま少量の荷物を小さな黒いスーツケースに乱雑に入れ始め、ダンナから逃げる準備を進める。あっという間に準備は終わり、胃液によってカピカピに固まった前髪を手でほぐす。不安定な心臓の鼓動と腹部の違和感を拭うように狭い部屋中を歩き回る。「君」が残していった煙草を吸ってみるが、すぐむせて、また胃液を溢した。
ガチャという扉が開く音がして、身がすくむ。「君」がなんてことない、むしろいつもより機嫌が良さそうな顔でやってくる。

歌舞伎町のホストで寿司屋のSHUNが短歌とエッセイで綴る夜の街、夜の生き方。

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