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2025.12.11 公開 ポスト

重い罪悪感と自分への嫌悪。私マンガの異様なリアリティ 押見修造『罪悪』中条省平

今回は、押見修造の作品を取りあげます。

一昨年、全17巻で完結した押見修造の大長編『血の轍』(小学館)は、私にとって、その年のマンガ・ベストワンでした。

主人公の少年と母親の関係を描く一種のミステリーで、少年と母親の歪んだ関係があまりにも生々しく描かれているので、ここには作者自身の母子関係が投影されているのかもしれない、と思ったのですが、いま雑誌連載中の長編『瞬きの音』(小学館)は、主人公が押見修造と名指され、「回顧録」と銘打っています。

いまや押見修造は自分を題材にする「私マンガ」の領域に踏みこんでいるのです。

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中条省平

1954年神奈川県生まれ。学習院大学フランス語圏文化学科教授。東大大学院博士課程修了。パリ大学文学博士。著書『中条省平は二度死ぬ!』『文章読本』など。翻訳書最新刊はロブ=グリエ『消しゴム』。

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