
社会・教養
年明け。
クローゼットのドアの内側に、昔の写真を貼った。父に抱かれた生まれたばかりの写真。母に抱かれた生後1週間の写真。祖母に抱かれたお宮参りの家族写真。初節句のお雛様の前に放たれた写真。兄妹4人で並んでいるキャンプに行ったときの写真。妹と踊っている雰囲気の写真。。。
片付けをしていたらふと出てきた写真たち。その写真たちを毎日見られる場所に貼った。子どもの頃の写真を見ると、3歳くらいまでのものは懐かしいなぁとかお兄ちゃんたち可愛いなぁとか、明るい気持ちで見られるのだが、4、5歳の頃の自分、そしてそこからあとの成長過程である時期の全ての写真たちは、見ると胸が痛むという現象が起きていた。
きっと、その頃から、重たいものを抱えるようになったのだろう。自分の生きてきた道を思い出すことも、懐かしむこともあまりない。したくない。そうやって、逃げてきたんだなぁと思う。
自分と向き合ったり向き合えなかったり、ここまで頑張って生きてきた。30歳を過ぎてだいぶ楽にはなったけど、いまだに自分との付き合い方に悩む日もある。なるべく自分に優しくと思い始めた、役者、独身、女、一人が好き、でも人も好きな、リアルな日常を綴る。
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