
永遠に仕事が終わらない現象。
これに名前はないのだろうか。忙しい、忙しい、忙しい。と脳が普通で居られなくなる時は、突然やってくる。今月忙しいなぁとか、来週忙しいなぁとか、そんなこと全く頭に浮かんでいなかったということは、スケジュール的にはそんなに詰まっていないという認識なのだろうか。でもいつの間にか、スケジュールはパンパンになる。
頭では問題として捉られていないことが、脳や体はキャパを超える。という現象をつくるようだ。
珍しく声の仕事が続くというのが、大きな部分である。
量が多い為、その日読む分の確認だけで、数時間かかってしまう。
通わなければいけない病院も増えたし、収録の前にはストレッチをしたほうがいいとか、鍼に行っておいたほうがいいとか。良いと聞いたものはすぐに試して、日常に浸透させてしまった。
少し前に声がうまく出なくなってしまった。それで喉ケアには必死なのだ。
声には鍼だと教えてもらい行ってみたら、即座に声が出しやすくなって、驚きすぎて虜になった。
っとすると、もう鍼に行くのはかかせない。
収録前には必ずストレッチや体を使ってウォーミングアップをすると、喉の疲労がかなり減るらしい。喉だけで頑張らないようにするため、体を使って声を出せるようにするため。そうすると、ピラティスに行くのも欠かせない。
仕事に行き着くまでの準備が普段の何倍にもなった。
収録前日には鍼に行きたい、当日はピラティスをしてから本番に向かいたい。
上咽頭が弱ってるため、定期的に薬を塗ってもらいに病院にも行く。っと他にも色々と予定を入れ、気がつくと、分刻みのスケジュールが出来上がっている。
そしてそこに、前から走らせつつあった新しいプロジェクトがどんどんと実を結びだした。
毎日毎日考えることが湧き出てくる。毎日何かの締切に追われている。私が決めなければ進まないことだらけなのに、キャパオーバーな脳はフォローしきれず、ドタバタと追われる毎日の完成である。
毎日お風呂でも、寝る前にも、仕事をこなす。でも、しっかり寝ないと元気でいられないし。とわかっていても、夜更かしになってしまう。よろしくない。と思いつつ、ループが止められない。まずいぞ、これ。
一旦立ち止まるって、どうやるんだっけ?

本業の映画の仕事が新しく始まった。短編映画。
その1日は、そこに集中出来たからか、久しぶりに脳が穏やかになった。
そうか。不思議なことに、私の深呼吸タイムはある意味、俳優であるときなんだと、なんだか嬉しくなった。
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いつまで自分でせいいっぱい?

自分と向き合ったり向き合えなかったり、ここまで頑張って生きてきた。30歳を過ぎてだいぶ楽にはなったけど、いまだに自分との付き合い方に悩む日もある。なるべく自分に優しくと思い始めた、役者、独身、女、一人が好き、でも人も好きな、リアルな日常を綴る。