
読書
地元の中学を卒業して、仕事のために東京に出てきた。私は事務所の寮に入らせてもらって、そこから学校に行ったり仕事に行ったりした。
個室の部屋があるとはいえ、ごはんは1階の食堂でみんな一緒に食べる。
先輩が多かったし、まだまだ猫をかぶっていたので、あまり人と関わらない、おとなしいキャラで過ごしていた。
1年ほど経った頃。先輩が一気に寮から卒業した。そして、我々のお世話をしてくれるおじさんとおばさんが変わった。住み込みで管理をしてくれるご夫婦で、寮母さん寮父さんといったところだろうか。
おばさんはごはんを作って、共同部分の掃除をしてくれたり。おじさんは、寮の外やまわりの管理やら、力仕事やおばさんの料理のサポートやら。
自分と向き合ったり向き合えなかったり、ここまで頑張って生きてきた。30歳を過ぎてだいぶ楽にはなったけど、いまだに自分との付き合い方に悩む日もある。なるべく自分に優しくと思い始めた、役者、独身、女、一人が好き、でも人も好きな、リアルな日常を綴る。
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