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ロザン菅広文『京大芸人式日本史』刊行記念 特別インタビュー・集中連載

2014.10.23 更新 ツイート

第4回

“高学歴の人が作った教科書”は、高学歴の人には読みやすくても、そうじゃない人には読みにくいものです。菅広文

ロザンの菅広文さんの書いた『京大芸人』と、シリーズ第2弾の『京大少年』は、累計20万部を突破する大ベストセラーです。

京大卒のインテリ芸人としてクイズ番組などで活躍しているロザンの宇治原史規さんは、独自の合理的な勉強法を編み出し、それを生かして京大合格を果たしました。その方法について、相方の菅広文さんが『京大芸人』で紹介しているのは、ご存知の方も多いでしょう。

そして、この度、シリーズ第3弾が刊行されることになりました。その名も『京大芸人式日本史』。「日本史を学ぶコツは物語のように教科書を読むことだ」という持論を持っている宇治原さん。そんな彼の方法論を生かして、菅さんは「読みやすい日本史の物語」を新たに作ることにしたのです。笑って学べるオリジナリティにあふれた日本史小説。果たして、この作品はどうやって生まれたのでしょうか?

(インタビュアー:ラリー遠田) 

撮影:茂呂幸正

――この本では、歴史上の事件や人物がたくさん出てきますが、すべてが史実そのままというわけではなく、フィクションとして書かれている部分も多いですよね。

 まあ、「土地は誰のものですか」っていう軸があってのことですけどね。でも、フィクションかどうかっていうのは、読んでいれば何となく分かるやろ、っていうのはありましたけどね。

宇治原 (菅さんは)吉本の司馬遼太郎ですよ。

 そうですね、吉本の司馬遼太郎です(笑)。宇治原は吉本の坂本龍馬です。(宇治原さんに)これ、『京大芸人』のときも言うたよな(笑)。

――結果として、市販の教科書よりも読みやすい、オリジナルの「物語」になっていると思います。

 普通の教科書って、高学歴の人が作ってるじゃないですか。高学歴の人が作ってるものは、高学歴の人にとっては読みやすいですよね。意味が分かるから。もちろん、教科書を作られているような方は、すごくすばらしい方だとは思うんですけど、ひょっとしたら、「(日本史を苦手とする人が)何を分かってないのか分かれへん」っていう人もいるのかなと。その点、この本は、"中"学歴の僕が作ってますから(笑)。だいぶ分かりやすくなっていると思います。

――この本の読者ターゲットは?

 日本史を勉強したい学生や受験生はもちろん、もう一回日本史の勉強をしたいと思っている人とか、受験生の親世代にも読んでほしいですね。親世代の人は、日本史のだいたいの流れを理解していたら、子供にも説明しやすいと思うんですよ。「お母さん、これってどういうこと?」って子供に聞かれたとき、「これはこうだからこうなったんやで」っていう説明ができるものにはなっていますから。だから結局、ターゲットは全部です(笑)。

――この本を書くにあたって、何冊くらいの本を参考にしましたか?

 結構使いましたよ。山川出版社の教科書とか。教科書類はほぼ読みましたよ……いや、全然「ほぼ」じゃないけど(笑)。まあ、4~5冊ぐらいは読みましたね。教科書って、読んでいても感情がわかないんですよね。誰に感情移入したらいいのか分からないから。

その点、僕の本は読みやすいし、あそこが面白かったな、とかそういう感情がわいてくれたら、覚えやすいし、つなげられると思うんですよ。あのクイズ大会のシーンが良かったなあ、とか。それで教科書を読むときに、「ああ、これがあのときのあれか」って思い出してくれたらいいですね。

――そもそも、受験科目がたくさんある中で、なぜ日本史の本を書こうと思ったんですか?

 僕がある程度の内容を把握できてるかなって思っていたのが日本史だったからです。僕が世界史をやっていたら、世界史の本になっていたかもしれませんね。

いま海外への注目は、特に高まってますよね。テレビでもそういう番組をよく見ますよね。海外の人が日本人に一番求めるのって、「日本のこと分かってますか?」っていうことやったりするんですよ。だから、日本史を理解することは、世界につながることじゃないかなって思ってるんです。

――なるほど、むしろ日本史こそが世界の人と心を通わせるための武器になるんですね。

宇治原 この本を読んでどんないいことがあるかというと、単純に「日本史って面白いなあ」ってなると思うんですよ。おそらく、この本を読んだら、読み終わったときには、書いてあったことを、頭が勝手に覚えている。たぶん、この本を、覚えようと思って読む人はいないと思うんですよ。あっ、面白いなあ、と思って読んでみて、ああ、面白かった、ってなったときに、勝手に内容を覚えている。勉強法としては非常に有効だと思います。

 この本は、受験勉強の日本史を否定しているわけではないんです。語句を覚えたりするのもすごく大事なんです。だから、この本のほうが教科書よりいいやろ、ってことじゃなく、これをきっかけに日本史自体を好きになってくれたらいいなあと思います。

――最後に、この本のセールスポイントを教えてください。

 日本史知ってる人も知らない人も笑えると思うんで、受験生やったらこれを読んでみてから教科書を見て受験につなげてもらえればいいと思うし、受験がない方は、これをきっかけにまた勉強しようかなと思ってくれたらありがたいなあと思いますね。

宇治原 単純にエンターテインメントの本と思って読んでもらえたらいいんじゃないでしょうかね。日本史の研究者とか予備校の先生じゃなくて、ロザンの菅さんが書いたということの意味はそこにあると思います。

 あとは、内容に何か間違っていることがあったら、それは内容をチェックした宇治原と幻冬舎さんのせいだっていうことですね。僕は一切悪くないです。

宇治原 俺、そこまで責任ないやろ!(笑)
 

いよいよ発売です!!

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ロザン菅広文『京大芸人式日本史』刊行記念 特別インタビュー・集中連載

高学歴芸人コンビ・ロザンの菅広文さんが書いた大ベストセラー『京大芸人』には、宇治原さんの独特の勉強法について書かれています。「日本史は、物語のように一気に読めば、絶対に頭に忘れない」というのが、宇治原さんの論。ところが、そんな面白い日本史の本などありません。そこで、菅さんが、笑って学べる、爆笑日本史物語を作りました! さて、この本がどんないきさつで、どんな思いで書かれたのか、発売直前の集中連載です。

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菅広文

1976年10月29日、大阪府高石市生まれ。大阪府立大学経済学部中退。96年8月、高校時代の友人である宇治原史規(京都大学法学部卒業)と「ロザン」(よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属)を結成。高性能勉強ロボ・宇治原の勉強法や、二人が芸人になるまでを描いた爆笑小説『京大芸人』『京大少年』のほか、縄文時代から現代までの日本史が、爆笑しながら一気に頭に入ると評判の『京大芸人式日本史』が大ベストセラーに。また9月発売の『菅ちゃん英語で道案内しよッ!』も、発売直後から好調!

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