「旅先の目当てはひとつかふたつ」「夕方には帰り、翌日に疲れを残さない」――そんな「大人のこたび」を提案する1冊が発売になりました。それが本書連載をまとめた『ある日、逗子へアジフライを食べに』(大平一枝さん著)です。春のちょっとした遠出の参考に、はたまた、慌ただしい日常から少しだけトリップ気分を味わいたい時に、ぜひお手に取って頂けたら幸いです。連載より再掲載です。
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夫の社員旅行に連れて行ってもらったことがある。夫はフリーランスの映画製作業だが、いつも仕事をしている会社が、金沢に家族まで招待してくださったのである。
家で名前をよく聞いている職場の人たちと初めて挨拶ができ、同じ電車に乗り、私は「奥さん」と呼ばれ続ける、いろんな意味で非日常の体験だった。
この金沢旅で、私は忘れられぬ出会いをした。
ウイスキーである。あの日、あの街で出会っていなかったら、今の私の人生はもう少しだけ違っていたものになっていたと思う。ウイスキーの愉しみを知ったことで、人生の味わいも増した。大げさでなく、本当に。
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ある日、逗子へアジフライを食べに ~おとなのこたび~

早朝の喫茶店や、思い立って日帰りで出かけた海のまち、器を求めて少し遠くまで足を延ばした日曜日。「いつも」のちょっと外に出かけることは、人生を豊かにしてくれる。そんな記憶を綴った珠玉の旅エッセイ。
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