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避赤地

2024.09.25 公開 ポスト

新連載

霧中の一行マヒトゥ・ザ・ピーポー

存在と不在のあいだを漂うGEZANマヒト、その思考の軌跡。 新連載。 

無駄な日なんて一日もないという言い回しをいつ知ったのか、記憶に照らし合わせてみてもどこのページにも見つけることができない。昨日も今日の間に引かれた線は見えずに、ただ月が上がる周期を見てなんとなく皆が信じた幻想に参加している。

随分と言葉から遠くに来てしまった。無数の片鱗を日々の隙間にこぼしてしまった。喉の小骨の痛みを別の痛みで塗り替えて無化しているような、ぼんやりとしたわだかまりに浮遊している。

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*マヒトゥ・ザ・ピーポー連載『眩しがりやが見た光』バックナンバー(2018年~2019年)

関連書籍

マヒトゥ・ザ・ピーポー『銀河で一番静かな革命』

海外に行ったことのない英会話講師のゆうき。長いあいだ新しい曲を作ることができないミュージシャンの光太。父親のわからない子を産んだ自分を責め続ける、シングルマザーのましろ。 決めるのはいつも自分じゃない誰か。孤独と鬱屈はいつも身近にあった。だから、こんな世界に未練なんてない、ずっとそう思っていたのに、あの「通達」ですべて変わってしまった。 タイムリミットが来る前に、私たちは、「答え」を探さなければならない――。 孤独で不器用な人々の輝きを切なく鮮やかに切り取る、ずっと忘れられない小説。

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避赤地

存在と不在のあいだを漂うGEZANマヒト、その思考の軌跡。

バックナンバー

マヒトゥ・ザ・ピーポー

ミュージシャン。2009年に大阪にて結成されたバンド・GEZANの作詞作曲を行いボーカルとして音楽活動開始。
2014年からは、完全手作りの投げ銭制野外フェス「全感覚祭」も主催。自由に境界をまたぎながらも個であることを貫くスタイルと、幅広い楽曲、独自の世界を打ち出す歌詞への評価は高く、日本のカルチャーシーンを牽引する。
著書『銀河で一番静かな革命』『ひかりぼっち』、絵本『みんなたいぽ』(絵:荒井良二)。映画監督作品『i ai』がある。

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