幻冬舎営業部 コグマ部長からオススメ返し
原田マハ『板上に咲く MUNAKATA:Beyond Van Gogh』
した棟方志功。だが、師もおらず、材料代
もなく、弱視の棟方は、展覧会に落選する
日々。そんな彼が辿り着いたのが木版画だっ
た。「板画」は革命の引き金となり、世界を
変えていく。
一方こちらは24年最大の目玉作品。アート小説の名手によって描かれるのは不世出の版画家・棟方志功の生涯だ。
青森の鍛冶屋に生まれた棟方は、17歳の時に雑誌で見たゴッホの「ひまわり」の画に心を奪われた。以来、ゴッホを様づけであがめ、「ワぁ、ゴッホになる!」と、不退転の覚悟で上京するが、画家として生計を立てるのは容易ではなかった。そもそも棟方は満足に絵の教育も受けていない。あったのはひたすらゴッホになりたいという情熱だけ。しかし画家として大切な視力も弱くなり……。
そんな棟方の才能を信じ、全身全霊で支えたのが妻のチヤ。彼女は芸術の何たるかはまったく分からないが、棟方が一直線に進むのであれば自分はひたすら支えるだけ、と尽くし続ける。
やがて棟方の制作は油絵ではなく版画で才能が花開く。版画は弱視でも触覚で戦えたのだ。
ゴッホになろうとして、いつしか自らも世界的な芸術家になった男。そんな夫の才能だけを信じて、毎晩毎晩大量の墨を磨って支えた妻。板上に咲いた棟方夫妻の物語。モノトーンでなく、とびきりの極彩色を放って読者の心に届くはず。ハードルを高くして読んでも、満足してもらえるはず!
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アルパカ通信 幻冬舎部

元カリスマ書店員で、POP職人でもある、ブックジャーナリストのアルパカ内田さんが、幻冬舎の新刊の中から、「ぜひ売りたい!」作品をピックアップ。
書評とともに、自作の手描きPOPも公開。
幻冬舎営業部のコグマ部長からの「オススメ返し」もお楽しみください!
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