1. Home
  2. 生き方
  3. うかうか手帖
  4. マッターホルン、どーん! スイス旅5

うかうか手帖

2024.02.09 公開 ツイート

マッターホルン、どーん! スイス旅5 益田ミリ

マッターホルンハイキングの前に、ツェルマットから気軽に行けるスネガ・パラダイス展望台へ。これはツアー観光についていたので、添乗員さんに引率されみなでぞろぞろと向かう。

 

ツェルマット駅から10分ほど歩いたところにケーブルカー乗り場があった。そこからわずか5分で展望台に到着である。

はい、マッターホルン、どーん!

めちゃくちゃよく見える。そして全体像がよくわかる。この展望台から見られる山は他にモンテローザ、ブライトホルン。わたしはいまいちどれかよくわからなかったが、とにかくマッターホルンを遠目で眺められる絶景である。こんなところにケーブルカーでたったの5分で来られるなんて、スイスの観光力はハンパない。旅に疲れた人はハイキング無しにしてもうここでいいんじゃないかと思うくらいお得な景色だ。

午前中のツアー観光はここで終了。展望台で解散だ。この後は、それぞれが立てたプランである。マッターホルンに最も近い展望台「マッターホルン・グレッシャーパラダイス」まで行くというご夫婦もいた。

スネガ・パラダイス展望台にはカフェもあり、わたしはしばしコーヒータイム。コーヒーカップにマッターホルンが浮かんでいるようにカメラ撮影するもピンボケだった。

ケーブルカーで麓まで降り、途中、感じのいいパン屋さんでランチ用のサンドイッチを購入。いよいよ登山鉄道に乗ってゴルナーグラート展望台へ。

チケット売り場は長蛇の列だった。早朝に券売機でチケットを買っておいたのでスイスイと改札を通過。

ゴルナーグラート展望台行きの登山鉄道は右側のシートがおすすめらしい。マッターホルンがよく見えるので乗車時は右側の取り合いになるみたいだ。だからそこそこ殺気立っていた。わたしは並んだ時点ですでに後方だったので、入ったらすぐ左側の空席をゲット。

確かに右側はマッターホルンがよく見える。最初のうちは写真を撮ろうと立ち上がる人で背中ばかりになるけれど、景色に慣れてくるとみな落ち着き、結局どこに座ろうが見える。そもそも窓が大きいのである。

約30分でゴルナーグラート駅に到着。展望台はめちゃくちゃ広い。雄大だ。そしてマッターホルンが近い。すぐそこという感じ。氷河も見られる。ゴルナー氷河、グレンツ氷河。積もった雪のようにも見えるが氷河らしい。

レストランや土産物屋もあり、ここが本当に標高3131メートル? と不思議な感覚に。スイスの観光地はどこに行ってもトイレがきれいで改めて感心してしまう。

スウォッチも売っていた。言わずと知れたスイスの時計ブランドである。せっかくだしここで自分土産を買おうではないか。マッターホルンの絵が描かれた限定スウォッチを購入する。

「つけていきます!」

すぐに腕に巻く。

この時計をしていると、「いいね! それ!」と、買い物先でよくスイスの店員さんたちに声をかけられたものだった。

マッターホルンを眺めながら麓で買ったサンドイッチを頬張る。おなかが減っているはずなのにあまり入らないのは標高のせいなのだろうか? 無理して食べず水分だけはしっかり取り、いよいよハイキング。ちなみにスイスは水道水がそのまま飲める。アルプスの水だ。朝、ホテルで水道水を水筒に入ればよいので買わずに済むのだった。

つづく

{ この記事をシェアする }

うかうか手帖

ハレの日も、そうじゃない日も。

イラストレーターの益田ミリさんが、何気ない日常の中にささやかな幸せや発見を見つけて綴る「うかうか手帖」。

バックナンバー

益田ミリ イラストレーター

1969年大阪府生まれ。イラストレーター。主な著書に、漫画『すーちゃん』『僕の姉ちゃん』『沢村さん家のこんな毎日』『週末、森で』『きみの隣りで』『今日の人生』『泣き虫チエ子さん』『こはる日記』『お茶の時間』『マリコ、うまくいくよ』などがある。また、エッセイに『女という生きもの』『美しいものを見に行くツアーひとり参加』『しあわせしりとり』『永遠のおでかけ』『かわいい見聞録』や、小説に『一度だけ』『五年前の忘れ物』など、ジャンルを超えて活躍する。

この記事を読んだ人へのおすすめ

幻冬舎plusでできること

  • 日々更新する多彩な連載が読める!

    日々更新する
    多彩な連載が読める!

  • 専用アプリなしで電子書籍が読める!

    専用アプリなしで
    電子書籍が読める!

  • おトクなポイントが貯まる・使える!

    おトクなポイントが
    貯まる・使える!

  • 会員限定イベントに参加できる!

    会員限定イベントに
    参加できる!

  • プレゼント抽選に応募できる!

    プレゼント抽選に
    応募できる!

無料!
会員登録はこちらから
無料会員特典について詳しくはこちら
PAGETOP