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「好きなこと」を「好きなだけ」やればいい

2022.09.11 更新 ツイート

「嫌いなこと」を強制される子どもはブラック企業の社員より過酷 佐藤崇弘

「子どもには好きなことをして生きていってほしい。だから、まずは勉強。嫌いでもやらせなきゃ!」この大きな矛盾に、どれくらいの親御さんが気づいているでしょうか?

入学希望者が殺到する「キャピタル東京インターナショナルスクール(CTIS)」の理事長・佐藤崇弘さんは、「子どもの幸せと成功を願うなら、嫌いなことはいち早く切り捨てて、好きなことだけを追求させたほうがいい」と言います。

凝り固まった教育への概念が、多角的な方向に広がる新しい子育ての教科書『「好きなこと」を「好きなだけ」やればいい』から一部を抜粋してお届けします。

(写真:iStock.com/Ihor Bulyhin)

教育に平準化を求める無意味

親御さんが「好きなことをして生きていって欲しい」と語る一方で、お子さんには「まずは勉強」、すなわち嫌いなことをさせているという矛盾(現実)がある。そしてそれは、場合によっては小学校の「お受験」という極めて早い段階から始まり、子が幼ければ幼いほど、逃れるのが難しい状態になっています。子どもは親の子であることをやめることはできませんから、この状態は、ブラック企業の社員であるよりも過酷です。

 

さらには日本の教育制度では、強烈に平準化が求められます。

算数は毎回一〇〇点だけれど他の教科は五〇点という子どもより、全教科まんべんなく八〇点が取れる子のほうが喜ばれるし、受験でも優位です。塾のCMでも、「苦手を克服」がキャッチフレーズになっているように、苦手で嫌いなことを優先して学ぶことが求められています。なぜかといえば、一〇〇点以上の点数はないからです。

一〇〇点以上は取りようがないから、一〇〇点が取れる学科や「好き」な学科にそれ以上時間をかける必要はない。だから「得意」や「好き」はほどほどにして、苦手を潰して平準化することを、学校も、親御さんも、そして社会もが求めています。

親が求め、社会が求めているこの平準化ですが、でもこれは「好き」を突き詰めることを諦めさせて、「嫌なこと」を強制することに他なりません。多くの親御さんは、「わが子には好きなことをして生きていって欲しい」と思っているはずなのに、です。

 

日本の親御さんの多くが、この矛盾に気づいていません。

親の、わが子に対して口にする不満に、「好きなことばっかりしている」とか、「うちの子は嫌いなことはやろうとしない」というものがあります。

この言葉には言外に、「好きなことをするのは楽なことで感心できない」「嫌いなことをやるのは苦ではあるが、いいことである」という含みがあるように思います。どうも私たち日本人には、「楽は悪で、苦はよいこと」という刷り込みがあるようです。

ですが悪と思われている「好き」には、驚くような力があります。

わが子に「もう遅いからゲームなんてやめなさい!」と叱ったものの、子どもはベッドの中にまでゲームを持ち込み、夜中までやり続けていたなんて経験、親御さんならきっと一度はあることでしょう。虫やら電車が大好きで、虫取りをさせたら一日中帰ってこない。お小遣いのほとんどを鉄道写真に投じている。そんな虫屋くん、鉄ちゃんの話もよく耳にします。

ゲームしかり、虫屋くんしかり、鉄ちゃんしかり。

本当に「好き」なことならば、強制されなくてもやり始め、「やめろ」と叱られてもやめない。これこそが、「好き」の驚くべき力なのです。

関連書籍

佐藤崇弘『「好きなこと」を「好きなだけ」やればいい 今を生きる子どものための、枠にとらわれない教育の在り方』

苦手なことはいち早く切り捨てろ。才能も、天才である必要もない。 「好き」を見つけて、「得意」に変えれば子どもは必ず成功する! 話題のインターナショナルスクール理事長が教える、次代を担う子どもの育て方。 激変する時代にあわせて、あらゆるものが進化しているのに、日本の教育制度や学校の在り方、親の価値観が変わらないのはなぜ? 凝り固まった教育への概念が、多角的な方向に広がる新しい「子育ての教科書」!

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「好きなこと」を「好きなだけ」やればいい

2022年4月、東京・南麻布に「キャピタル東京インターナショナルスクール(CTIS)」が開校しました。既存のインターナショナルスクールとは一線を画す教育プログラムにより、入学希望者が殺到しています。世界で活躍する子どもを育てるために親がやるべきこととは? 子どもを伸ばす教育とは? 話題のインターナショナルスクール理事長が教える、新しい子育ての教科書です。

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佐藤崇弘 キャピタル東京インターナショナルスクール(CTIS)理事長

1980年福島県生まれ。大学在学中に障害者施設や高齢者介護施設の事業化に成功。2004年に長野県庁による課長級職員の公募に採用され、翌年、当時最年少で県庁部長級職員に。退庁後、2005年に就職困難者の就労支援を行う株式会社LITALICO(東証プライム上場)を起業し、代表取締役に就任。代表退任後は、スタートアップ支援にて起業家育成に注力する傍ら、奨学金支給等を行う財団法人設立に取り組む。2021年にインターナショナルスクールを運営する株式会社CTISを設立。

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