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80歳の壁

2022.04.13 更新 ツイート

第1回

「80歳の壁」を超えるため、この現実を数字で知っておきましょう 和田秀樹

発売後から大反響!のベストセラー『80歳の壁』(和田秀樹著)。体力も気力も70代とは全然違う「80歳」の壁をラクして超えて、寿命をのばす――その秘訣がつまった本書から、試し読みをお届けします。

* * *

(写真:iStock.com/ChrisVanLennepPhoto)

男性は9年間、女性は12年間──。この年数が何を示すかわかりますか?

じつはこれ、病気や認知症などで寝たきりになったり、誰かに介助されたりしながら生きる平均期間を表したものです。もちろん、自ら好んで寝たきりになるわけではありません。誰だって、人生の最後まで好きなことをして、好きなものを食べて、自由に、自立した生活をしたいと願っています。

しかし、そうはいかない。これが「世界一長生き」と言われる日本の現実です。

さらに次のような国の調査結果もあります。知っている人もいるでしょうし、知りたくない人もいるでしょう。でも、これから迫る80歳の壁を超えていくためにも、数字をまずは押さえておいてほしいと思います。

 

【健康寿命】

心身ともに自立して健康でいられる年齢を「健康寿命」と言います。その年齢は男性が72・68歳、女性が75・38歳です(令和元年の調べ)。

平均すると男性は72歳、女性は75歳で、誰かの介助が必要になることを示しています。もう少しわかりやすく言うと、病気や認知症で寝たきりになるレベルでなくても、身の回りのことを一人でできなくなり始める平均年齢を表しています。

もちろんこれは統計の数字であり、全員がそうなるわけではありません。事実、いまこの本を読んでいる人は、この年齢を超えても元気に生活できているのではありませんか。「私は健康寿命の平均は超えた」と自信を持っていいのです。

 

【平均寿命】

「平均寿命」は、男性が81・64歳、女性が87・74歳です(令和2年の調べ)。

これは、何歳まで生きるか、という平均年齢のことです。

ズバリ言うと、何歳で死ぬか、ということでもあります。

今後はさらに平均寿命が延び、人生100年、100歳に近づいていくでしょう。しかし、いくら長生きになっても、「健康寿命」が延びなければ、介護されたり、ベッドで過ごしたりする時間が長くなるだけです。その期間が、現在、男性が9年、女性が12年となっているわけです。

「それでも長生きしたい」と言う人もいるでしょうが、できることなら元気に健康に過ごしたいと思うでしょう。私もそうです。だからこの本を書きました。

 

【死亡数】

「死亡数」とは、年齢別に亡くなった人の数を調べたものです。最も多くの人が亡くなった年齢は、男性が85歳、女性が90歳でした(平成17年の調べ)。

もちろん、それを超えて生きている人も大勢います。2021年の発表では、85歳以上の男性が208万人、90歳以上の女性が192万人もいるのです。

これらの統計を見て、どう思われたでしょうか?

80代は70代とは、まるで違います。いまは元気でも、この先どうなるかはわからない。

残念な気持ちになりましたか。逆に、ファイトが湧(わ)いてきたでしょうか。

具体的な数字を提示したのは、みなさんを落ち込ませるためではありません。

これからの人生の時間を、満足しながら過ごしてほしいと願うからです。

 

(第2回へ続く)

関連書籍

和田秀樹『80歳の壁』

人生100年時代だが、健康寿命の平均は男性72歳、女性75歳。80歳を目前に寝たきりや要介護になる人は多い。「80歳の壁」は高く厚いが、壁を超える最強の方法がある。それは、嫌なことを我慢せず、好きなことだけすること。「食べたいものを食べる」「血圧・血糖値は下げなくていい」「ガンは切らない」「おむつを味方にする」「ボケることは怖くない」等々、思わず膝を打つヒントが満載。70代とはまるで違って、一つ一つの選択が命に直結する80歳からの人生。ラクして壁を超えて寿命を伸ばす「正解」を教えます!

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80歳の壁

70代とはまるで違って、一つ一つの選択が命に直結する80歳からの人生。ラクして壁を超えて寿命をのばす「正解」があります!

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和田秀樹

一九六〇年、大阪府生まれ。東京大学医学部卒業。精神科医。東京大学医学部附属病院精神神経科助手、米国カール・メニンガー精神医学校国際フェローを経て、現在、和田秀樹こころと体のクリニック院長。高齢者専門の精神科医として、三十年以上にわたって高齢者医療の現場に携わっている。『70歳が老化の分かれ道』(詩想社新書)、『六十代と七十代 心と体の整え方』(バジリコ)、『老後は要領』(幻冬舎)、『バカとは何か』『感情バカ』(ともに幻冬舎新書)など著書多数。

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