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幻冬舎新書・これから出る本

2021.09.08 公開 ツイート

2021年9月29日発売の幻冬舎新書 幻冬舎編集部

幻冬舎新書の9月刊は5点、29日発売です。

『「女性天皇」の成立』高森明勅

定価946円(本体860円+税)

古来、女性天皇は推古(第33代)以下、皇極(35代)=斉明(重祚37代)、持統(41代)、元明(43代)、元正(44代)、孝謙(46代)=称徳(重祚48代)、明正(109代)、後桜町(117代)天皇の10代8人。とくに古代では、強烈な存在感を放つ。女性君主を徹底的に排除するシナとは異なり、日本の皇統は男女双系(父方母方両系)で、女性の地位が高かった。だが令和の現在、皇室典範改正の停滞から大きな可能性が閉ざされ、政府は女性・女系天皇の議論すらせず、安定的な皇位継承の実現を放棄している。もっとも象徴的な国柄である天皇および皇室と日本の未来があぶない。

高森明勅(たかもりあきのり)
昭和32(1957)年、岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒、同大学院博士課程単位取得。皇位継承儀礼の研究から出発し、日本史全体に関心を持ち、現代の問題にも発言。「皇室典範に関する有識者会議」のヒアリングに応じる。拓殖大学客員教授などを歴任。現在、日本文化総合研究所代表。神道宗教学会理事。國學院大學講師。著書に『謎とき「日本」誕生』『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』『日本の10大天皇』『皇室論』『歴史で読み解く女性天皇』『天皇「生前退位」の真実』などがある。ホームページ「明快! 高森型録」のURLはhttps://www.a-takamori.com/

『事件でなければ動けません――困った警察官のトリセツ』古野まほろ

定価946円(本体860円+税)

困って相談しても、警察は人が死ぬような大きな被害が出るまで対応してくれない――市民のそのような警察不信は根強いが、警察は本当に「事件にならないと動いてくれない」のか? 警察の表も裏も知り尽くした元警察官が、被害者の訴えを無視し続けて悲劇を招いた桶川事件や最近の太宰府事件を検証しながら、その実情を分析する。110番・相談・被害届・告訴など警察を動かすツールの使い方から、不良【ゴンゾウ】警察官にあたってしまったときの対処法まで、被害に泣き寝入りせず身を守るための方法も徹底レクチャー。

古野まほろ(ふるのまほろ)
東京大学法学部卒業。リヨン第三大学法学部修士課程修了。学位授与機構より学士(文学)。警察庁I 種警察官として警察署、警察本部、海外、警察庁等で勤務し、警察大学校主任教授にて退官。警察官僚として法学書等多数。作家として有栖川有栖・綾辻行人両氏に師事。小説多数。

『強迫症を治す――不安とこだわりからの解放』亀井士郎+松永寿人

定価1056円(本体960円+税)

積んでいる本の山が崩れて部屋が火事になるかもしれないから、何時間もかけて積み直す。ぶつかって人を線路に落として殺してしまうかもしれないから駅のホームを歩けない――精神科医の著者(亀井)は、強迫症(強迫性障害)を発症。強い不安やこだわりに苛【さいな】まれる地獄の日々を送るが、強迫症治療の第一人者(松永)と出会い、回復を遂げる。同じ症状に苦しみながら、治療を受ける機会もなく放置されている人たちを救いたい。その切なる思いで、強迫症の病理と治療をリアルかつ分かりやすく解説した決定版テキスト。

亀井士郎(かめいしろう)
滋賀県生まれ。2011年京都大学医学部卒。同附属病院で初期研修後、同精神科神経科、京都博愛会病院精神科、大阪赤十字病院精神神経科に勤務。京都大学大学院医学研究科博士課程研究指導認定退学。現在は同精神医学教室客員研究員。精神保健指定医、精神科専門医。14年に強迫症を発症し、重症化の後、松永寿人による治療を受ける。

松永寿人(まつながひさと)
大阪府生まれ。1988年大阪市立大学医学部卒。同大学医学部神経精神医学教室入局後、同教室助手、講師を経て、97年ピッツバーグ大学医学部精神科へ留学、2010年に兵庫医科大学精神科神経科学講座主任教授に就任し現在に至る。強迫症や不安症の研究、治療の第一人者。多くの論文、著書があり、WHOのICD-11改訂に関わるなど国際的にも活躍中。

『敗軍の名将――インパール・沖縄・特攻』古谷経衡

定価990円(本体900円+税)

インパール作戦で上官に逆らって撤退を決断した佐藤幸徳、その配下で1人の餓死者も出さず撤退に成功した宮崎繁三郎。沖縄戦で大本営の方針と異なる作戦を立案・実行し、米軍を抑え込んだ八原博通。特攻を拒み、独自の作戦で戦果を上げた芙蓉部隊の美濃部正――戦争という狂気の時代に、なぜ彼らは、暗愚な上官・中央の命令に抵抗し、信念を貫くことができたのか? 太平洋戦争を俯瞰しながら、4人の指揮官の決断と行動をたどる。根拠なき精神論・同調圧力・理不尽が跋扈する現代日本への教訓の書。

古谷経衡(ふるやつねひら)
文筆家。1982年北海道札幌市生まれ。立命館大学文学部卒。一般社団法人日本ペンクラブ正会員。時事問題、政治、ネット右翼、アニメなど多岐にわたる評論活動を行う。テレビコメンテーターのほか、ラジオMCとしても出演多数。『「意識高い系」の研究』(文春新書)、『日本を蝕む「極論」の正体』『左翼も右翼もウソばかり』(ともに新潮新書)、『女政治家の通信簿』『草食系のための対米自立論』(ともに小学館新書)、『毒親と絶縁する』(集英社新書)、長編小説『愛国商売』(小学館文庫)、など著書多数。古谷経衡公式サイトhttp://www.furuyatsunehira.com/

『家族間殺人』阿部恭子

定価946円(本体860円+税)

家族に悩まされた経験を持つ人は少なくないだろう。配偶者のモラハラや支配的な親きょうだいの言動に「いっそのこと……」と思ったことはないだろうか。実際、日本の殺人事件の半数は家族間で起きている。家族の悩みは他人に相談しにくく、押さえ込んだ感情がいつ爆発するかわからない。傍から幸せそうに見える家族ほど、実は問題を抱えていることも多い。子どもへの度を超えた躾、仮面夫婦や夫と姑の確執、きょうだい間の嫉妬による殺人など理由はさまざまだが、そこに至る背景には一体何があるのか? 多くの事例から検証し、家族が抱える闇をあぶり出す。

阿部恭子(あべきょうこ)
NPO法人World Open Heart理事長。東北大学大学院法学研究科博士課程前期修了(法学修士)。2008年大学院在籍中に、社会的差別と自殺の調査・研究を目的とした任意団体World Open Heartを設立。宮城県仙台市を拠点として、全国で初めて犯罪加害者家族を対象とした各種相談業務や同行支援などの直接的支援と啓発活動を開始、全国の加害者家族からの相談に対応している。著書に『息子が人を殺しました』(幻冬舎新書)、『加害者家族を支援する』(岩波書店)がある。

 

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