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2021年下半期の運勢

2021.06.25 公開 ツイート

2021年下半期 ふたご座の運勢 真木あかり

人気占い師、真木あかりさんの新刊 『2021年下半期 12星座別あなたの運勢』より、12星座別・ご縁の傾向と対策をお伝えいたします。

<全体運>

さて、どんな自分で生きていく?

集団のなかで個人が果たす役割を語るとき、しばし「歯車」という言葉が使われます――たいていの場合は、ネガティブな意味合いで。ドラマや小説などで「自分は会社の歯車でしかない」「おまえなど取り替えのきく歯車でしかないのだ!」などといった紋切型の言葉に、触れたことがある方も多いのではないでしょうか。新明解国語辞典によれば、歯車は「組織全体のなかでその構成要素として決められた役割を果たすだけの存在」と説明されています。ただ、同じ項で「うまく連動して物事を進行させる仕組み」とあるように、歯車がひとつなくなれば機械全体が止まります。なくなったところに代替の歯車を入れればまた動き始めるわけですが、そう考えると「取り替え可能である」ということは、「他の機械でも活躍の場はいくらでもある」ということも指すのでしょう。「会社の歯車」であることは、「いなくては困る存在」なのです。

もちろん人はモノではなく、誰もがこの世にたったひとりの存在です。オンリーワンです。ただ「社会の一部である自分」という切り取り方で考えるとき、「歯車である」ということは確かな希望であり、なくてはならない存在であることを示すのですよね。いつも利用している施設が休館になったり、雪で物流のトラックが足止めを食らったり、社会のどこかで歯車が止まって不便さを味わったとき、私たちはどこかで誰かがこの社会を回してくれていたことに、ひとりでは生きていけないことに、改めて気付き感謝をするのです。

 

さて、そろそろふたご座の下半期についてのお話を始めましょう(前置きが長くてすみません)。下半期が始まる7月は、夏の強く明るい日差しとは裏腹に「うーん」と考え込むようなことが多いかもしれません。というのも、自分の「歯車性」について改めて疑問に思うのです。歯車性というのは今、私が作った言葉なのですが「人間性」のようなものと思ってください。社会における歯車らしさ、つまり自分がどんな歯車で今までやってきて、これからどんな歯車でありたいかについて、今一度考え直す時期が巡ってきているのです。

歯車性は、年齢や今置かれている立場によってメインテーマが変わります。たとえば仕事です。ただの「目の前の作業」がどうこうという話ではなく、仕事を通して自分がどう社会と向き合っていくか、が気になってくるでしょう。子育て中の人であれば、親として何をすべきか、社会とどうかかわっていくかに気持ちが向くでしょう。子どもは心身を鍛え、知識を身につけ、将来をさまざまに思い描くことが大事です。病気で動けないときだって、消費者として、医療を受ける人として、社会にかかわっています。

自分が今やっていることは、果たして「正しい」のだろうか。そんなふうに思う人は多いかもしれません。もちろん、人生において正解などないし、仮にあったとしても長い時間が経ってみないとその価値はわからないのだということは、あなたもよくご存じであろうと思います。誰かの役に立っているか、それは時代に合ったことなのか――そういった“自分にとっての正しさ”を、どなたも深く掘り下げていくのだろうと思います。自分という歯車がこの社会のなかですべらかに、すこやかに回っていくように。人によってはより大きな、新しい歯車として場所を変えて回り続けていくように。

 

おそらくですが、この「歯車性」については、今だけ生じる疑問ではないはずです。2022年前半と同年の終わりにしっかりと向き合い、自分にとってのベストな歯車性を模索していくことになるでしょう。そこでは具体的な「実践」のフェーズとなるわけですが、この7月はさながら「準備運動」といった感じです。まだ答えまでは出す必要はないのですが、ここで得たヒントや掘り起こした自分の本音が、2022年から役立ってくることは言うまでもありません。仕事や生き方について、疑問に思ったことや気になったニュース、「胸のなかから溢れ出して止まらない」といった思いなどは、メモしておくとよろしいかと思います。

もっと遠い場所を見つめていい

8月から10月上旬にかけて、少し不思議な時期が巡ってきます。2021年のあなたが追い求めるテーマは「普遍的な学び」の世界です。「1時間でわかる○○」的なインスタントな知識ではなく、「愛とはどういったものか」「人間とは何か」といった、答えのない問いが大事に思えてくるでしょう。高度かつ専門的な知識を求め、大学院やビジネススクールに通うことを検討する人も多いかもしれません。研究者とまではいかなくとも、気になるジャンルの本をがっつりと読み込んで、ごくごくひそやかな「研究」めいたものをしたくなったりもするのでしょう。時間をかけて、じっくりと。

 

ただ、この夏の盛りから風に秋の気配が混ざり始めるこの季節、やや考えることが変わってきます。発想の幅が狭まってくるのでしょう。

たとえば「常識的に考えればこうでしょ」「普通はありえない」といった、既成概念の枠に乱暴に詰め込むような考え方です。安易にそうしているというよりは、強い反骨精神をこじらせて「自分が何か言ってもどうせ何も変わらない」的な諦めがあるのかもしれません。いずれにせよ、本来のあなたとは真逆の思考ですので居心地が良くはなく、知らず知らずのうちにストレスが溜まっていくでしょう。今日明日のことなんて自然に見えてくるのだから、もっと遠くを見ていいのです。ただ、こういった模索の時期があってこそ「遠くを見ることの価値」がくっきりと浮かび上がってくることもあります。必要のないときなんて、ないんでしょうね。

 

ちょっとピンポイントなお話にはなりますが、8月22日前後には「人生の意義を忘れないように」「理想を見失わないように」といったことを「何者かからのメッセージ」というかたちで受け取る人は多いかもしれません。たとえば人からそういったことを言われたり、ふと手にとった本に心を動かされたり、何気なく観た映画の主人公に自分を重ねてハッとしたり……といったことです。

現実に拘泥していていいのか。本当は、もっと可能性を広げられるのではないか。そう疑う気持ちはいつも持っていていただきたいのですが、「敢えてムダっぽいこともやってみる」というのは、いい選択となるかもしれません。それをして、一体何になるのか。稼げるのか、安定するのか。そうした現実的な疑問を差し置いてでもなお「やりたい」と夢中にならずにはいられないことはここから先、あなたを力強く後押ししてくれるでしょう。

時間をかけて、理想を叶えていく

この流れが変わってくるのが、10月下旬のこと。伸びやかに自分の世界を広げ、秋の空のように冴えた思考で世界を広げる、探求の旅を続けていくことができるでしょう。気になったことをとことん追い求めたり、少し前で書いたように大学院やビジネススクールを検討してみたりするのもいい選択です。11月から春頃までは人の心の奥深さに気付くときであり、「愛とは何か」「人間とは何か」といった疑問から心理学や占いに興味が出てくる人も。どれだけ貪欲になっても、なりすぎということはありません。そして「自分のなかにはない何か」「自分がどうしてもわからない、他人のこと」を追い求めた結果、「自分のことが少し理解できるようになった」という不思議な結論に至る人も、多いのだろうと思います。

 

といっても、ここであなたが手にするのは、単なる知識ばかりではありません。これからの自分のための「理想」と、それを叶える力なのだろうと思います。今までさまざまなことを学び、実力をつけて取り組んできたことを踏まえ「こういうふうに生きていけたら」という道を見出したり、これまでとは違う道を歩み始めたりする。その“ハラが決まる”のがこの秋から冬にかけての時間です。

ちなみに、2021年のこの時期は、ふたご座の人にはもうひとつ重要な課題があります。それは「粘り強く取り組むこと」。理想は見つけるだけでなく、叶えてナンボなのです。そのためにも、2023年頃までは「粘り強くやらなければいけないよ」と釘をさされるようなことが、繰り返し起こるでしょう。それはときに抑圧として、ときに面倒な制限として感じられるはずです。たまには苛立ちもするでしょう。でもやり過ごそうとしても、それはかたちを変えて人生のうえに現れ続けるのです。とはいえ、あなたとしても、今まで世の中で感じてきた理不尽さとか面倒くささ、理解されない苦しみといったものとはまた違った抑圧・制限として感じられるはずです。というのも、そこには「理想」が息づいているから。かけがえのない自分の人生を充実させるため、時間をかけてでも頑張ってみる価値があるのだと思えるからです。

 

12月29日、大きな節目があります。ここからあなたの新しい挑戦が始まっていくのです。といっても、あなたの視界に広がるのはまるきり新しい世界ではありません。全然関係のない用事で一度だけ来たことがある駅のように「あ、これはなんか知ってるぞ」という、どこかなつかしい感覚もあるかもしれませんね。なぜなら、ここから2022年前半にかけての物語は「シーズン2」であり、あなたはすでに「シーズン1」を2021年5月半ばから7月にかけて、経験しているからです。この文章の冒頭に「歯車性」という造語でお話ししたことを、覚えておいででしょうか。私たちはみんな、社会のなかで誰かとかかわって生きる歯車です。複雑に噛み合いつつ、止まらない社会を動かしています。そのなかで、どんな歯車として役割を引き受けていきたいのか。どこでもポテンシャルを発揮できる、需要の多い“取り替え可能な歯車”として何を身につけていくべきなのか。初夏から夏の盛りにかけて考えたこと、一瞬脳裏に浮かんだ単語、人から教わったことなどが、みんなここから役立っていきます。2021年秋、あなたが頑張って視野を広げてきたからこそ見えるようになった自分の役割も、あるのかもしれません。

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