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2021年下半期の運勢

2021.06.25 公開 ツイート

2021年下半期 おうし座の運勢 真木あかり

人気占い師、真木あかりさんの新刊 『2021年下半期 12星座別あなたの運勢』より、12星座別・ご縁の傾向と対策をお伝えいたします。

<全体運>

自分に見合った石を積む

友達って、多いほうがいいんでしょうか?

「あれ? たしか2021年下半期の運勢を読み始めたはずだったんだけど、間違えたかな」と思われた方がいらっしゃったら恐縮です。おそらくですが、5月半ばあたりから下半期の入り口に差し掛かる頃まで、あなたは人間関係について、あれこれと思いを巡らせることが多くなっていたのではないかと思うのです。冒頭のようなことを、うっすら考えていたりはしなかったでしょうか。

世の中的には、友達が多いことはとてもいいことのように思われています。子どもの頃から、「友達100人できるかな」の歌を念仏のように聞かされて育った人も多いでしょう。人はひとりでは生きていくことはできません。社会に参加して他者の恩恵を受けながら、自分もまた他者のために役立つかたちで生きていきます。本が著者だけでなく編集者やデザイナーの手で編まれ、製紙会社が作った紙に印刷会社が刷り、ドライバーに配送されて書店で売られるように、途方もない数の人がネットワークを作ることで、社会のほとんどが成り立っているのですよね。「皆と仲良くしましょう」というのは、いかにも正しいことのようです。

 

ただ、この夏のあなたはどうも、そうは思えないようです。「本当に信頼できる人が少しいたならば、それで十分なのではないか」「相容れない人とまで我慢して仲良くしなくてもいいんじゃないか」といった考えが浮かんできそうなのです。「自分は仲がいいつもりでいたけれど、相手にとってはそうでなかったようだ」ということを、諦めるようにして知ってしまう人も、いらっしゃるかもしれません。ただ、これは決して淋しいだけの日々ではないはずです。自分を、守ることでもあるからです。

 

2021年は、おうし座の人にとって仕事をはじめとした「社会的な立場」を打ち立てる年に当たっています。この星回りを思うとき、私はよくサン=テグジュペリが『人間の大地』のなかで、「(人間であるということは)自分に見合った石を積むことで世界の建設に貢献していると感じることだ」と書いていたことを思い出します。今の自分に見合った石、それは人生のフェーズによって実にさまざまでしょう。たとえば、仕事で目指すキャリアを追い求めるというのは、とてもわかりやすい石です。大きなチャンスをつかみ取りに行き、その成果を石造りの門柱のように目立つ位置に置く人は多そうです。ずっと頑張ってきたことがやっと脚光を浴びて、きらきらとした石を飾るように積む人もいそうです。子育てをしている人が積む、未来へ続く石畳を構成する石もあれば、誰かのために力を尽くす、花壇の脇で土を支え続けるような石もあるでしょう。今が自分にぴったりの仕事を見つける途中だという人なら、汎用性の高い石を持って、歩いている最中かもしれませんね。何もしたくない人だって、どこかで役立つための準備中の石として、世界を構成しています。

 

そんななか、5月半ばから7月にかけては少し視点が変わり、あなたは世界をとてもフラットに見るようになるのだろうと思います。たくさんの人がそれぞれに石を積み、構成された世界です。どれかが欠けたらがらがらと崩れてしまうようでいて、修復が可能な場所もあるでしょう。子どもが「この石は特別」と、毎日そっと触れてから学校に行くような石もあるでしょうね。そうしたなかで、自分はどんな石を積みたいのかを改めて考えるようになります。ひとりの人間として、「あそこに石を積むのは、ポリシーとして許せない」「どうせなら、ここに積みたい」といったことがくっきりと見えてくるのです。

 

ビジネスではよく「何をするかよりも、誰とするかが大事だ」と言われます。「何をするか」というのはもちろん大事なことですが、「誰とするか」の選択を誤ると、そもそもの「何をするか」も瓦解していくことが多いのです。逆に、「誰とするか」を適切に選択できていたならば、「何をするか」は自然とより良いかたちに発展させていけるでしょう。

それと同じように、あなたはふと自分が積んだ石を振り返り、「誰と積むか」を考え始めるのだろうと思います。たくさん積むことよりも、「せーの」で息を合わせて積める人を、「君の石は素晴らしい色とつやだね」「君のだって、そのカーブがいかにも上品じゃないか」と言い合える人を、選んでいくのです。

 

なんだか土木工事の話のようになってきましたが、自分の仕事に心血を注いでいくなかで、「社会のなかで、誰と、どんなネットワークを構築していくか」が絞られてくるのが今年の夏に当たっています。なかには、これまで仲良くしてきた人と少し距離を置く人もいるのかもしれません。ただ、それは決して冷たいことでもいけないことでもなく、あなたがあなたらしく生きるために、必要なプロセスであるのだろうと思います。

石を積むことで、見えてくる未来

8月から10月に関しては、今の自分の社会的立場について疑問が出てきます。「そもそも、自分にはこの仕事が合っていないのではないか」と根本的なところから疑ってみたり、「この働き方をずっと続けていくのは無理だな」と思ったりすることがあるようです。ただ、こうしたことが見えてくるのは、決してネガティブなだけの話ではないのでしょう。よく見える目を持っていないと、問題点というのは「不快なんだけどなんだかよくわからないモヤモヤ」としか見えません。ちゃんと見えるのは、すごいことです。「じゃあ、どうする?」につなげていける、希望なのです。

そこに至るまで、あなたは人間関係について、たくさん思いを巡らせる日々を過ごします。まわりの人のいいところはもちろんですが、そうでない部分もたくさんわかるだろうと思います。大好きな人たちがたくさんいることを自覚する一方で、どうしても相容れない人のこともまじまじとご覧になるはずです。そうした視線の先に、これから手にしたい未来や叶えたい夢のことも、おぼろげながら見えてくるのでしょう。それが、社会的立場を考えるカギとなるのです。

大きく夢見る力と、夢を叶える力。このふたつが掛け合わされることで、自分の道を見つけることができます。もしも迷うことがあるとすれば、そこに「理屈」や「正解」を求めすぎているのかもしれません。理屈などなくてもいい、正解などそもそもないのだと思って、前に進んでみたいところです。というのも、この時期に巡ってくる仕事というのは、ある意味「今までの当たり前を解体する」という役目を内包しているところが特徴だからです。特に「物質」や「お金」というものは、今までほど大きな価値は持たないはずです。それよりも、いかに人とつながるか、お互いの知恵を生かし合うかといったことを意識すると、ミラクルと呼べるような出来事も起こしやすくなります。

 

あなたの力が最大限に発揮されるのが、10月下旬から12月いっぱいのこと。ここでのあなたは、もう迷うことはないのでしょう。視点がびしっと定まるので自分に見合った道や場所を見つけやすいですし、ブレイクと呼べるようなチャンスを自分のものにできる可能性も高いです。

ここで私からひとつご提案なのですが、仕事において新たなテクノロジーや新しい発想、働き方などを取り入れてみる、というのはいかがでしょうか。どちらかというと安定を好むことが多いおうし座ですが、2019年春からは「変革」の7年間に入っています。自分の価値観や生き方を大きく塗り替えるような出来事も起こりやすいときと言えるでしょう。この出来事をもたらす惑星は「自由と変革の星」と呼ばれる天王星なのですが、天王星は2021年、おうし座に未来を見る目を授けてくれる「幸運と拡大の星」、木星が滞在するみずがめ座と密接にリンクしています。噛み砕いていえば「こんなふうにキャリアや仕事運がバリッとわかりやすく強調されるタイミングというのはそうそう巡ってこないので、運を使い尽くす勢いで過ごせ」ということになります。先程書いた、「仕事において新たなテクノロジーや新しい発想、働き方などを取り入れてみる」というのは、そういった流れでのお話です。

もちろん業種によっては、新しいテクノロジーなど入れようがないことも、上の人たちが頭が固くてダメといったこともあるでしょう。職種によっては自由な働き方が事実上不可能だったりもするだろうと思います。そんなときも、たとえば仕事の情報収集のためにさまざまなスマホアプリを使ってみたり、オンラインで学びの機会を得たりすれば、十分にいい運を取り入れていくことができるだろうと思います。せっかくこうして占いをご覧いただいたわけですし、運の特徴を上手に使っていい波に乗っていただけたらと思います。

 

仕事をしている人だけでなく、社会を構成するすべての人がこの前向きな運の恩恵を受けます。子育て中の人は、子どもや教育を通して自分の視野を大きく広げていけるでしょう。病気や困難を抱えている人も、自分の存在が生み出す価値もあるのだと思えますし、今の自分だからできることも見えてくるだろうと思います。どなたにとっても、とても忙しい時期であることは共通しているかもしれません。ただ、「自分の人生の舵を、しっかり握れている」という実感が与えてくれる充実感というものは、他に代えがたい価値を持っているのだろうと思います。

そして、おそらくはこのタイミングで「次の目標」が見えてくることと思います。妥協せずに、流されずに目の前の石を積み続けた経験が、これからを見せてくれるのです。2020年に磨き上げた理想を、現実に落とし込んでいった2021年。どこまでやっても「これで完璧だ」という日など来ることはないのでしょうが、だからこそ次への意欲も泉のように湧いてきます。

 

12月29日、あなたの前で未来への扉が大きく開かれることになっています。もちろん実際に「どこでもドア」のようにモノが出てくるわけではないのですが、ここから豊かな対人関係を構築し、その人たちとともに未来を作り上げていく時期が始まっていくのです。新しい日々ではありますが、その光景はどこか、あなたにとって「なつかしい」という感覚があるかもしれません。真っ暗で足元も見えないような道を、手探りで進むような道行きではないのです。明るく遠くのほうまで見通せて――そして向こうのほうでは、大好きな友達や仲間が、早くおいでよと手を振っているのだろうと思います。

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月ごとの具体的なアドバイスも掲載しておりますので、ご覧いただければ幸いです。

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