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新しい腰痛の教科書

2021.06.23 更新 ツイート

パソコン作業は腰への負担が1.85倍。腰痛対策には“後ろ7割”の姿勢を 酒井慎太郎

テレワークの普及で悩まされる方が増えてきたのが腰痛。「8割は原因不明」といわれますが、スタッフと共に100万人以上もの患者さんを診てきた酒井慎太郎さんは「問診をして情報を事細かく聞き出していけば、必ず『痛みの原因』にたどり着きます」と断言します。

酒井さんが従来の腰痛治療の常識を超えた「新しいルール」を開陳する『つらい痛みが1日3分でスーッと消える 新しい腰痛の教科書』より、腰痛に関する基礎知識や対処方法の一部をご紹介します。

正座は0.8倍、イスに座って前かがみは1.85倍

腰痛のストーリーは、椎間板の消耗からスタートします。

椎間板は、使えば使うほど疲弊が進む「消耗品」のような存在です。もともとはやわらかく弾力性に富んだ組織なのですが、日々酷使されていると、だんだん弾力が失われて消耗していくのです。しかも、普段から悪い姿勢をとっていると、より大きな荷重プレッシャーがのしかかるため、その消耗がいっそう早く進みがちになります。

下図は、腰の椎間板にかかる重圧が姿勢によってどれくらい変わるかを示したもの。(1)のようにきれいな姿勢でまっすぐ立っているときの椎間板への負担を1.0倍としましょう。ところが、(2)のようにお辞儀の姿勢をとると、それだけで負担が1.4~1.5倍になります。頭や上体が前に出ると、そのとたん、重圧がどっと跳ね上がるのです。

(4)のように体を丸めた姿勢で座っているときは、なんと1.85倍。デスクワークなどで毎日長時間こういう姿勢をとっていたらどうなるでしょう。つまり、腰の椎間板はこうした悪い姿勢習慣によって日々疲弊し、弾力性を失って消耗していってしまうわけです。

腰痛になりたくないなら「後ろ重心」の5つのコツをつかめ!

腰痛にならないために、普段からどんな姿勢をとるべきなのか。その答えが「後ろ重心」の姿勢です。

私は、腰痛の患者さんによく姿勢の指導をするのですが、「後ろ重心の立ち方」を試してもらうと、それだけで“あれっ、痛くない!”と驚く方が少なくありません。重心を後ろ寄りにシフトするだけで、腰椎にかかる圧が緩和して痛みが軽減することもめずらしくないのです。

守るべきポイントは5つ。では、その立ち方のコツをご紹介しましょう。

(1)あごをしっかり引く

人の頭は非常に重いので、前へ傾くことのないように、常に背骨という「柱」の真上にセットしておかなくてはなりません。ただ、背骨がついているのは体のいちばん後ろ側。だから、頭を背骨の真上にセットするには、しっかりあごを引いて、頭をできるだけ後ろにシフトしなくてはならないのです。

(2)両肩を引いて胸を張る

両肩を後ろへ引くことも大切。左右の肩甲骨を背中の中央へくっつけるような要領で肩を開くと、自然に上体が後ろへ反って胸を張った姿勢になります。

(3)腰を反らせる

腰は反らし気味でキープしてください。へその下やお尻の穴を軽く締めると、腹筋に力が入り、自然に腰を反らせることができます。

(4)ひざをまっすぐ伸ばす

前傾姿勢をとりがちな人は、ひざを曲げる姿勢のクセがついていることが多いもの。ひざはまっすぐ伸ばして立つようにしましょう。

(5)体重の7割方を体の後ろ側にかける

背骨にしっかり体重を載せるには、「前3割、後ろ7割」のバランスで後ろ寄りに体重をかけて立つのがおすすめ。「後ろ7割」だと、“後ろすぎて倒れちゃいそう”と思うかもしれませんが、“後ろすぎる”と感じるくらいがじつはちょうどいいのです。最初は戸惑うかもしれませんが、「後ろ7割」に慣れてくれば、そのほうが腰も安定し、各関節がスムーズに回って体をラクに動かせることに気づくはずです。

*   *   *

編集部注:腰痛には重篤な病気が隠れている場合や重症化する場合があります。気になる症状があれば医療機関を受診してください。

より詳しい腰痛のメカニズムや腰痛を治すためのストレッチ、体操については書籍『つらい痛みが1日3分でスーッと消える 新しい腰痛の教科書』をご覧ください。

関連書籍

酒井慎太郎『つらい痛みが1日3分でスーッと消える 新しい腰痛の教科書』

「何年経っても治らない」「起きあがるのが辛い」「繰り返してしまう」その原因は骨にあった! 100万人以上を診察・予約がとれないクリニック。酒井式新ルール。 ヘルニア、狭窄症、坐骨神経痛、分離症、すべり症、突発性側弯症、治りづらい混合型腰痛にも対応した決定版!!

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酒井慎太郎

さかいクリニックグループ代表。柔道整復師。千葉ロッテマリーンズオフィシャルメディカルアドバイザー。中央医療学園特別講師。整形外科や腰痛専門病院、プロサッカーチームの臨床スタッフとしての経験を生かし、腰痛やスポーツ障害の疾患を得意とする。解剖実習にて「関節包内機能異常」に着目。それ以来、関節包内矯正を中心に難治の腰痛やひざ痛の治療を1日170人以上行なっている。TBSラジオ「大沢悠里のゆうゆうワイド 土曜日版」にレギュラー出演。その他多くのテレビ番組で「注目の腰痛治療」「神の手を持つ治療師」として紹介される。さまざまなアスリートやタレント、医療関係者の治療も手掛ける一方、朝日カルチャーセンターや池袋コミュニティカレッジなどで月4回のペースで一般の方向け講演も行なっている。『脊柱管狭窄症は自分で治せる!』(学研プラス)、『腰痛は歩き方を変えるだけで完治する』(アスコム)、『腰痛は99%完治する』『肩こり・首痛は99%完治する』『ひざ痛は99%完治する』『関節痛は99%完治する』『股関節痛は99%完治する』『坐骨神経痛は99%完治する』(小社)など著書多数。
ホームページ http://www.sakai-clinic.co.jp

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