神尾楓珠さん主演！映画化決定の『20歳のソウル』刊行｜幻冬舎MovieChannel｜幻冬舎編集部

2022年に全国の映画館での公開が決まる、中井由梨子さん原作『20歳のソウル』の文庫版が、5月26日に発売されます。本書は2017年に肺癌のために、20歳の若さでこの世を去った浅野大義さんの生涯を描いた感涙の実話です。

大義さんは高校時代を市立船橋高校、通称「市船」で過ごし、吹奏楽部で音楽に打ち込む日々を送っていました。三年では吹奏楽部の顧問・高橋健一先生に背中を押されて作曲に挑戦。高校野球ファンなら知る人ぞ知る名応援曲「市船soul」を生み出し、将来も音楽の道に進むことを決意します。

しかし高校卒業後に、突然の癌宣告。亡くなった大義さんのために、できることはないか――。高橋先生は市船吹奏楽部の仲間を集め、一日限りのブラスバンドで彼を送り出します。

映画で大義さんを演じるのは、今注目の若手俳優として脚光を浴びる神尾楓珠さん。ドラマ『3年A組－今から皆さんは、人質です－』（日本テレビ系）や、『左ききのエレン』（TBS系）で話題を集め、近年は2021年秋公開の映画『彼女が好きなものは』で初主演を務めます。

そして、数々の名演技で知られる佐藤浩市さんが高橋健一先生を演じます。佐藤さんは2020年に俳優生活40周年を迎え、近年は『騙し絵の牙』や『太陽は動かない』にも出演。神尾さんとは今作が初共演で、お二人が演じる”師弟コンビ”は本映画の見どころの一つです。

映画公開までは約一年。それまでに書籍版を読み、本と映画の両作を楽しむのはいかがでしょうか。

詳しくは映画『20歳のソウル』公式サイトをご覧ください。

『20歳のソウル』あらすじ

作曲家になること、恋人との結婚……。たくさんの夢を抱えたまま、浅野大義は肺癌のために20年の短い生涯を終えた。告別式当日。164名の高校の吹奏楽部OBと仲間達が涙で演奏する大義が作曲した市立船橋高校の応援歌「市船soul」。人生を精一杯生ききった大義のための1日限りのブラスバンド。関係者の証言で描く感動の実話ストーリー。

大義さんの恩師　高橋先生の「解説」より

自分自身、死んだ時に大義君のようにこんなにも多くの人達から愛を贈られるのだろうか、ふと立ち止まって考える。浅野大義君の生き方は「人の為が自分自身の為」というものであった。だから告別式の時、私たちはこんなにも悲しく、こんなにも暖かな気持ちになることができた。死んでまでも人を幸福にさせる浅野大義君という人間の底知れぬ奥深さを感じずにはいられない。人間の優しさを感じずにはいられない。

原作・映画脚本　中井由梨子さん「おわりに」より

たった20年の人生。その死は悲しく、そして悔しい。しかし、残したものは大きい。もし、大義くんに出会っていなかったら、私自身の人生も、今とは違っていたように思います。40歳を前に「人生ってなんだろう」と漠然と止まってしまっていた私を、彼は後ろから駆けて来て、ポンっと背中を叩くように押してくれたような気がするのです。