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100歳まで生きる手抜き論

2020.08.31 更新 ツイート

#3 冷凍パンケーキ、ちらし寿司の素、鍋料理用のスープ…長生きの秘訣は「手抜き」にあり 吉沢久子

昨年3月、101歳で他界した評論家・エッセイストの吉沢久子さん。あれから1年以上経っても、彼女が遺した言葉は古びることがありません。『100歳まで生きる手抜き論』は、本人が実践してきた健康長寿のコツについて書かれた一冊。「仕方ないは魔法の言葉」「調子が悪いときはすぐ寝る」「お惣菜や市販品もどんどんとり入れる」「義理のおつき合いはしない」など、心も身体も軽くなることうけ合いです。中身を少しだけご紹介しましょう。

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手を抜けるところは抜いていい

料理が大好きな私ですが、ふだんの食事は、手軽に作れるものばかりです。

(写真:iStock.com/zefirchik06)

歳を重ねてきた今、手を抜けるところは抜きながら、栄養たっぷりでおいしく食べられるのがいちばんだと思っています。

朝食では、長年にわたり、毎朝ほとんど同じものを食べ続けてきました。

まず、紀ノ国屋で買うイギリスパンをトーストしたもの。おかずは、ほうれん草を細かく刻んでバターで炒め、その上に半熟の目玉焼きかスクランブルエッグを乗せていました。ほうれん草と卵を一緒に食べるのが大好きなのです。これに、ヨーグルトと季節の果物を添えれば、朝食のできあがりです。

このメニューは、外交官の妻だった姑が好んだイギリス風の朝食がもとになっています。姑のために作るうちに、私もこうした朝食を好むようになり、習慣になりました。

もちろん、気分によっては朝食のメニューが変わることもあります。

残り物のカレーを朝に食べるのもいいものですし、いただき物のおいしいタラコなどがあれば和食にしたりもします。

最近は、朝食のメニューも「より手軽で満足感のあるものを」と考えるようになり、いろいろと試しているところです。

これは、と思ったのは、「パンケーキ」です。

私は卵を1日1個は食べると決めており、定番の朝食メニューでは、必ず目玉焼きかスクランブルエッグを作ります。

ですが、最近は体を動かすのがちょっとしんどいときがあり、フライパンや鍋を片づけるのが億劫に感じることも増えてきました。

そんなある朝、パンを切らしていたので、姪が買い置きしておいてくれたパンケーキミックスでパンケーキを焼くことにしたのです。

パンケーキミックス1袋に、卵を2つ、牛乳100mlを入れて焼くと、4枚のパンケーキができます。

そこで気づいたのは、パンケーキを2枚食べれば、卵を1つ食べられること。まとめてパンケーキを焼いて冷凍しておけば、体を動かすのが億劫なとき、手軽に朝食にできるのです。

レトルト、調味料も活用しよう

これと似た発想で、最近凝っているのが、「チジミ」

(写真:iStock.com/kumikomini)

卵と牛乳と小麦粉を混ぜ合わせ、そこにニラやサクラエビなどいろいろな具を入れ、薄く焼くのです。

まとめて焼いて冷凍しておけば、朝食の準備はチジミを解凍して、あとはミルクティーや果物を添えれば十分です。さまざまな栄養がたっぷりとれますし、これなら後片づけだって、ほとんど手間がかかりません。

このように、作るときはもちろん、食べるときも後片づけもラクチンで、かつおいしく楽しいといった料理は、「よい手抜き」の例ではないかと思います。

もう一つ、上手な手抜き料理のために、目を向けたいものがあります。

それは、レトルトなどの調理済み食品や、いろいろな料理を簡単に作れるようにしてある調味料です。

私自身、歳を重ねるにしたがって指先にうまく力が入らなくなり、料理の下ごしらえなどが以前のようにはうまくいかないこともあります。

そんなとき、姪が買ってきてくれた、ちらし寿司の素や胡麻和えの素、鍋料理用のスープなどを使ってみると、なかなか便利なのです。

鍋料理用のスープは、たっぷりの野菜とお肉を入れてうどんにしたら、簡単においしい食事が用意できました。

胡麻和えの素も、余った野菜をさっと和えれば、一品完成です。

アルミ袋に入ったものは賞味期限も長いので、買い置きしておくと、疲れているときなどに、さっと食事を用意できて助かるでしょう。

こういった、昔は台所になかったものが店に並んでいるのを見ると、つくづくと便利な時代になったものだと思います。

関連書籍

吉沢久子『100歳まで生きる手抜き論 ようやくわかった長寿のコツ』

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100歳まで生きる手抜き論

昨年3月、101歳で他界した評論家・エッセイストの吉沢久子さん。あれから1年以上経っても、彼女が遺した言葉は古びることがありません。『100歳まで生きる手抜き論』は、本人が実践してきた健康長寿のコツについて書かれた一冊。「仕方ないは魔法の言葉」「調子が悪いときはすぐ寝る」「お惣菜や市販品もどんどんとり入れる」「義理のおつき合いはしない」など、心も身体も軽くなることうけ合いです。中身を少しだけご紹介しましょう。

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吉沢久子

1918年、東京生まれ。文化学院卒業。家事評論家。エッセイスト。女性が働くことが珍しかった時代に15歳から仕事を始め、事務員、速記者、秘書などを経て、文芸評論家の古谷綱武氏と結婚。生活評論家として執筆活動や講演、ラジオ、テレビなどで活躍。姑、夫と死別したのち、66歳からの一人暮らしは30年を超えた。著書多数。

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