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編集部日記

2019.11.03 更新 ツイート

感想を伝えあうことのおもしろさ竹村優子

10月28日
熱海へ。11月7日に発売される町田康さん『しらふで生きる 大酒飲みの決断』にまつわる取材を起雲閣で。対談ひとつとインタビューひとつ。起運閣は、文豪に愛された宿らしく、趣深い雰囲気。見学できるところはすべて撮影OKで、ゴージャスな写真を撮ることができた。
町田さんが、ライターさん、カメラマンさん、私を車で駅まで送ってくださる途中で、素敵な立ち飲みワインのお店を教えてくださる。新幹線までの時間がつぶせますよ、と。行きのときも気になっていたお店だった。ライターさんと寄ってしまう。さっきまで禁酒の話を聞いていたというのに。
会社に一度戻ったあと、五反田のゲンロンカフェで辻田真佐憲さんと西田亮介さんの「国威発揚文化の現在地」。

 


10月29日
単行本『しらふで生きる』と文庫『おしゃれはほどほどでいい』(野宮真貴さん著)の見本日。リリース作ったり、献本の手配をしたり。
午後、11月新書の再校ゲラを受け取りに津田塾大学へ。11月14日plusフェス「日本の難点2019」に向けて、ダースレイダーさんによる「今年の気になったニュース」記事づくり。


10月30日
水戸へ。ほしおさなえさん『金継ぎの家』の取材でお世話になった辻徹さんの個展を見る。辻さんは、茨城・大子で漆の栽培から、作品づくり、販売まですべて行っている漆工芸作家さん。ほしおさんから取材の話があるまで、大子が漆の産地だとはぜんぜん知らなかった。とはいえ、産地で有名な岩手・浄法寺など含めても、国内産の漆は、いまや全体の2,3パーセントであとは輸入漆。これも小説を作りながら知ったこと。ちなみに、金継ぎとは、割れた器を漆を使って修復する技術。以前、幻冬舎plusで連載している鈴木綾さんにお会いしたとき、金継ぎは、海外のMBAの授業では「失敗してもそれで終わりじゃない」ことの例として必ず「KINTSUGI」が話題になるらしい。最近では、欧米でも金継ぎはブームなんだとか。


10月31日
plus会議。最近、長く読まれている過去記事がさらによく読まれるようになっている。検索からたどりついているようなので、グーグルに記事の精度の高さを認めてもらえているのかもしれない。
夕方、渋谷でコンタクトを買いたかったけれど、ハロウィンが怖くて行けない。
11月7日の坂口孝則さんとの読書会のために、ニーチェ『この人を見よ』を読み始める。


11月1日
そろそろ2月文庫の入稿を、と言われる。そう、ずっとそのつもりで、2週間前から机の横に積んであるのだけど。。
11月新書の再校ゲラ戻し作業。その途中、明日の読書会の懇親会案内地図を作ってないことを急に思い出す。グーグルマップの地図を切り貼りしたり試行錯誤するも、いまいちうまくいかず結局、手描き地図にする。新鮮な作業だった。


11月2日
朝日新聞の読書欄で「読書会入門」(山本多津也さん著)が紹介されていると知らせを受ける。午後からは、その「読書会入門」の読書会。縁起がいいな。
読書会は、45名を6グループにわけて、90分。ルールは、ひとつ「他人の意見を否定しないこと」。これは著者の山本さんが主宰していらっしゃる日本最大規模の読書会グループ「猫町倶楽部」のやりかたにならって。私も参加。自己紹介から始まり、それぞれの気になった箇所を挙げつつ、話題が転がりつづけるところがおもしろい。その後、30分間、山本さん、私、構成を担当してくださった紫原明子さんとのトーク。感想に正解も不正解もない、感想を伝えあうことがおもしろいという話など。そう、本も映画もお芝居も、誰かと感想を話し合ってようやくその作品が身体にしみ込んでくる感じがする。最初はつまらないと思っていた作品が、話しているうちにやっぱりおもしろかったかも、と思えてくることもある。
懇親会参加者は30名。15時から20時までたくさんの知らない人たちと「本」を媒介にして話をしつづるなんてめったにない経験だった。

***

〈お知らせ〉
11月14日19時~、ロフト9渋谷にて、幻冬舎plusフェス「日本の難点2019」を開催します。
政治から性愛まで、2019年の日本の論点、難点を鈴木涼美さん、ダースレイダーさん、宮台真司さんが語り尽くします。
詳細・お申し込みはこちらから。

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幻冬舎plus編集部員の仕事に仕事と、それだけじゃヤダな日々。

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竹村優子

幻冬舎plus編集長と単行本、新書、文庫の編集に携わる。手がけた本は、『世界一の美女になるダイエット』(エリカ・アンギャル)、『青天の霹靂』(劇団ひとり)、『職業としてのAV女優』(中村淳彦)、『快楽上等!』(上野千鶴子・湯山玲子)、『大本営発表』(辻田真佐憲)、『弱いつながり』(東浩紀)、『赤い口紅があればいい』、『「自分」を仕事にする生き方』(はあちゅう)、『じっと手を見る』(窪美澄)など多数。

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