1. Home
  2. 生き方
  3. 夜のオネエサン@文化系
  4. 悪い男には誕生秘話、悪い女には?~ジョー...

夜のオネエサン@文化系

2019.10.18 更新 ツイート

悪い男には誕生秘話、悪い女には?~ジョーカー鈴木涼美

私の友人たちというのは黙っていればイージーに人生を歩めそうな美貌や仕事、出自を持っているのに、黙っていることだけができなくて暴れて複雑骨折しているような人ばかりで、骨折の原因は、あえて選んだとしか思えないほど問題を抱えた男たちであることがほとんどだ。その中の一人である化粧の濃い年下の友人の背中には、バットマンシリーズで圧倒的人気を誇る悪役「ジョーカー」の大きな刺青が入っていて、ジョーカーを背負った女らしく、実に複雑で滑稽な骨折をしながら、気高く誇らしく生きている。

そんな彼女の背中で笑うクラウン化粧の悪役の誕生をオリジナルストーリーで描いた新作映画が話題だ。近年では『ダークナイト』でのヒース・レジャーがいろいろな意味で伝説的、ティム・バートン版ではジャック・ニコルソンが演じるなど、かつて多くの俳優が好演したジョーカー役は、ホアキン・フェニックス。私的にそれほど思い入れのない俳優だけど、監督が『ハングオーバー!』のトッド・フィリップスだし、寒い冬に向けてデートのフットワークは軽くありたいし、そこそこ軽い足取りで観に行った。

ここから先は会員限定のコンテンツです

無料!
今すぐ会員登録して続きを読む
会員の方はログインして続きをお楽しみください ログイン

関連キーワード

関連書籍

鈴木涼美『愛と子宮に花束を 〜夜のオネエサンの母娘論〜』

「あなたのことが許せないのは、 あなたが私が愛して愛して愛してやまない娘の 身体や心を傷つけることを平気でするから」 母はそう言い続けて、この世を去った――。 愛しているがゆえに疎ましい。 母と娘の関係は、いつの時代もこじれ気味なもの。 ましてや、キャバクラや風俗、AV嬢など、 「夜のオネエサン」とその母の関係は、 こじれ加減に磨きがかかります。 「東大大学院修了、元日経新聞記者、キャバ嬢・AV経験あり」 そんな著者の母は、「私はあなたが詐欺で捕まってもテロで捕まっても 全力で味方するけど、AV女優になったら味方はできない」と、 娘を決して許さないまま愛し続けて、息を引き取りました。 そんな母を看病し、最期を看取る日々のなかで綴られた 自身の親子関係や、夜のオネエサンたちの家族模様。 エッジが立っててキュートでエッチで切ない 娘も息子もお母さんもお父さんも必読のエッセイ26編です。

鈴木涼美『身体を売ったらサヨウナラ 夜のオネエサンの愛と幸福論』

まっとうな彼氏がいて、ちゃんとした仕事があり、昼の世界の私は間違いなく幸せ。でも、それだけじゃ退屈で、おカネをもらって愛され、おカネを払って愛する、夜の世界へ出ていかずにはいられない―「十分満たされているのに、全然満たされていない」引き裂かれた欲望を抱え、「キラキラ」を探して生きる現代の女子たちを、鮮やかに描く。

{ この記事をシェアする }

夜のオネエサン@文化系

夜のオネエサンが帰ってきた! 今度のオネエサンは文化系。映画やドラマ、本など、旬のエンタメを糸口に、半径1メートル圏内の恋愛・仕事話から人生の深淵まで、めくるめく文体で語り尽くします。

バックナンバー

鈴木涼美

1983年東京都生まれ。蟹座。2009年、東京大学大学院学際情報学府修士課程修了。著書『AV女優の社会学』(青土社/13年6月刊)は、小熊英二さん&北田暁大さん強力推薦、「紀伊國屋じんぶん大賞2013 読者とえらぶ人文書ベスト30」にもランクインし話題に。夜のおねえさんから転じて昼のおねえさんになるも、いまいちうまくいってはいない。

この記事を読んだ人へのおすすめ

幻冬舎plusでできること

  • 日々更新する多彩な連載が読める!

    日々更新する
    多彩な連載が読める!

  • 専用アプリなしで電子書籍が読める!

    専用アプリなしで
    電子書籍が読める!

  • おトクなポイントが貯まる・使える!

    おトクなポイントが
    貯まる・使える!

  • 会員限定イベントに参加できる!

    会員限定イベントに
    参加できる!

  • プレゼント抽選に応募できる!

    プレゼント抽選に
    応募できる!

無料!
会員登録はこちらから
無料会員特典について詳しくはこちら
PAGETOP