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へぐりさんちは猫の家

2019.09.23 公開 ツイート

キャットウォークをジグザグにすると、猫も楽しい、人間も楽しい 廣瀬慶ニ

猫15匹、犬5匹、人間3人が幸せに暮らせる。そんな夢のような家がありました! 『へぐりさんちは猫の家』は、世界でも珍しい「ペット共生住宅」を専門にする設計士、廣瀬慶二さんによるフォトエッセイ。キャットツリー、爪とぎ柱、ジグザグのキャットウォーク、猫窓、20cm×20cmの穴、トイレ……。猫も人間も幸せになれる家づくりのヒントがつまった本書より、一部をご紹介します。

*   *   *

猫がゆっくり歩いてくれる

優れた建築家は泉のようにわいてくるアイデアを実現すべく、寝食も忘れて図面を書きます。自らが生み出したアイデアに心を囚われてしまうのです。

そんな時、「デザインとは神様の下請け仕事だ」という名言を思い出します。そして僕の場合はやっかいなことに、自分のアイデアにすぐ飽きてしまう癖があるので、さっさとごはんを食べて図面を書き終えるようにしています。

今までいろんな人がキャットウォークをつくってきましたが、猫がそれを使う瞬間を見逃してしまいがちです。「あっ!」と気づいた瞬間には、猫はもう歩き終わっているなんてことはしょっちゅうで、ひょっとしたら猫ははじめからそこを歩いていなかったのかもしれません。はしっこにいただけで。

へぐりさん家のキャットウォークには、猫との暮らしを楽しむ1つのアイデアがあります。それは形をジグザグにしたこと。道がジグザグになっていると、猫は自然とゆっくり歩きますし、目の前を何度も横切るだけでなく、可愛い後ろ姿も見せてくれます。

それに気づいたリサ・ローゼンバーグ(28・家事手伝い・浪速区)はこう言いました。「ジグザグキャットウォークは画期的で革新的。もう本当にワオ! って感じ」

 

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廣瀬慶ニ

1969年神戸市生まれ。神戸大学大学院自然科学研究科修了。一級建築士、一級愛玩動物飼育管理士。設計事務所ファウナ・プラス・デザイン代表。ペット共生住宅の専門家として、海外でも知られる。「住まいのリフォームコンクール」国土交通大臣賞受賞。著書に『ペットと暮らす住まいのデザイン』(丸善出版)がある。

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