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胃腸を最速で強くする

2019.07.03 更新

あなたの胃腸は大丈夫?胃腸の健康度チェックリスト奥田昌子

多くの現代人が悩む胃腸トラブルを、もっとも効果的に治す方法を説いた、奥田昌子さんの『胃腸を最速で強くする 体内の管から考える日本人の健康』(幻冬舎新書)が発売以来たちまち3刷と、反響をよんでいます。
今回は胃腸の健康度を簡単にチェック! もしかするとあなたの胃腸は悲鳴を上げる寸前かもしれません。

*   *   *

(写真:iStock.com/frema)

胃腸の健康度チェックリスト

以下の項目にいくつあてはまりますか?
あてはまる数を数えてください。

1 他人よりも早食いだ

2 脂っこい食べもの、肉類、乳製品が好きだ

3 忙しくて便通のタイミングを逃してしまいがちだ

4 コーヒーや紅茶をよく飲む

5 塩気のあるもの、辛い食べ物が好きだ

6 仕事中に甘いものをよく口にしている

7 自分自身、もしくは同居の家族が喫煙者だ

8 アルコールを平均で1日2合以上飲む
〈アルコール量の参考〉
日本酒2合=ビール中びん2本=焼酎1.2合=ウイスキーダブル2杯=ワイン1/2本=缶チューハイ(350ml)3本

9 血液型がA型もしくはO型だ

10「血をサラサラにする薬」「関節痛や腰痛の痛み止め」「解熱鎮痛薬」をよく飲む

11 お腹まわりの脂肪が気になる

12 一日中机に向かって仕事をすることが多い

13 便秘が続いたあとで下痢になることがある

14 自分の気持ちを言葉にするのが苦手だ

15 内視鏡検査をここ3年以上受けていない

 

あてはまる数が
10個以上……胃腸が悲鳴をあげる寸前です
7個以上……胃腸は我慢を重ねています
5個以上……胃腸の不調予備軍です
3個以上……おおむねOK、不安解消まであと少しです
3個未満……胃腸にやさしい生活習慣です


1 他人よりも早食いだ

食べたものをしっかり噛んで、胃に入る前にあるていど砕いておくと、消化の助けになり、胃腸への負担が軽くなります
また、噛むという行為で満腹中枢にはたらきかけることができるので、早い段階で食欲にストップがかかり、胃腸を圧迫する内臓脂肪を減らすことにもつながりますよ

2 脂っこい食べもの、肉類、乳製品が好きだ

このような食べものは胃酸の分泌を増やします。
食道と胃がつながる部分の筋肉をゆるめる作用もあるので、逆流しやすくなり、逆流性食道炎の危険が高くなります。
それに脂肪は胃でこなごなに攪拌(かくはん)するのに時間がかかり、さらには小腸での消化吸収にも手間どります。体は消化吸収に集中したいので胃の動きを止めるホルモンを出し、胃がもたれることになります。

3 忙しくて便通のタイミングを逃してしまいがちだ

大腸の強い蠕動(ぜんどう)は一日に3~4回起こります。行きたくなったらタイミングを逃さず、5分以内にトイレに座るのがおすすめです。
とくに痔が気になる人は、無理に出そうとして力を入れるのは痔の大敵なので、トイレに行きたいと感じたら、ぐずぐずしてはいけません。

4 コーヒーや紅茶をよく飲む

(写真:iStock.com/taa22)

日本人を含むアジア人は、カフェインで不快な症状が起きやすいタイプの遺伝子を持つ人が半数にのぼるとされています。胃の不調をおぼえるとか、なんとなく気が進まないのなら、やめておくのが体のためです。
また、カフェインが多い飲料とアルコールは尿の量を増やし、逆に便の水分を減らします。便秘ぎみの方はカフェインを控え、水かぬるま湯を多めにとってください。

5 塩気のあるもの、辛い食べものが好きだ

塩分の摂取量が多いほど胃がんになりやすいという調査があり、とくにこの傾向は男性で顕著です。塩が胃の粘膜を荒らすためだと考えられます。
また辛い食べものは少量だと胃の粘膜の血のめぐりをよくして粘膜を守る働きがありますが、大量に摂取すると粘膜を荒らして、やはり胃がんの発症率を高めます。
唐辛子やコショウ、ショウガはスパイスとして少量もちいることを心がけてください。

6 仕事中に甘いものをよく口にしている

歯周病の菌は糖を栄養にして、ねばねばする物質を作っています。
甘いものをだらだら間食していると、口の中に常に糖がある状態になり、菌が歯や歯茎にべったりくっついて増殖してしまいます。この状態は非常に歯周病になりやすいです。
歯周病になるとしっかりかむことができず、胃腸に負担がかかることにもなります。

7 自分自身、もしくは同居の家族が喫煙者だ

(写真:iStock.com/boonchai wedmakawand)

たばこの煙は、吸い込んで肺に行くイメージがあります。
しかし食道と気管のわかれ道はきちっとふさがっているわけではないから、食道や胃にも煙は入ってしまうのです。
さらに、肺に入った煙は血液に飛びこんで全身を回るので、煙に直接ふれない膵臓(すいぞう)がんや肝臓がんの危険性まで高まります。
受動喫煙もがんを引き起こすことに変わりはないので、喫煙者のご家族がいる方は話し合っていただきたいと思います。

8 アルコールを平均で1日2合以上飲む

アルコールは化学物質なので、直接通過していく食道や、その先の大腸でがんになる確率が上がります。
1日2合飲む人は、ほとんど飲まない人とくらべると、食道がんの発症リスクが4.6倍高くなります。
また、アルコールは腸での水分の吸収をさまたげるので、お腹を壊しやすくなります。

9 血液型がA型もしくはO型だ

A型の人はO型の人にくらべると、1.7倍ほど胃がんになりやすいです。
O型の人はA型の人にくらべると、1.4倍ほど十二指腸潰瘍になりやすいです。
血液型を変えることはできないけれども、ほかの血液型の人以上に生活習慣について慎重になることで、胃がんや十二指腸潰瘍を防ぐことができます。

10「血をサラサラにする薬」「関節痛や腰痛の痛み止め」「解熱鎮痛薬」をよく飲む

胃潰瘍、十二指腸潰瘍の原因としてもっとも大きなものは、ピロリ菌の感染と、痛み止めをはじめとする飲み薬の影響です。これらの薬は炎症をおさえる心強い薬ですが、それと同時に胃の粘膜を守る力を低下させる作用があるため、胃が荒れやすくなります。
痛み止めには回復を早める効果があるので、必要であればきちんと飲み、飲んでいるあいだは定期的に受診して、消化管の状態を確認してもらいましょう。

11 お腹まわりの脂肪が気になる

(写真:iStock.com/sefa ozel)

お腹にたまった脂肪が胃を圧迫すれば逆流性食道炎になるし、腸を圧迫すると便秘にもなります。お腹の脂肪は胃腸の不調の大きな原因です。
ややきつめの運動を週に3~5回続けると、下痢、便秘、腹痛などの症状が軽くなると報告されています。細切れでもかまわないので、一日に合計30分以上おこなってみてください。

12 一日中机に向かって仕事をすることが多い

机に向かう仕事を長年にわたって続けた人は、そうでない人とくらべて大腸がんの発症リスクが2倍ぐらい高いというデータがあります。
大腸がんは、運動不足と深い関わりがあるのです。
1時間に1回はちょっと飲み物を買いに行ったり、コピーをしに行ったり、2、3分でいいので立ち上がってください
また、座りっぱなしの仕事は痔の症状が悪化しがちです。痔の症状がある方もできるだけ立ち上がって歩くことがおすすめです。

13 便秘が続いたあとで下痢になることがある

便秘にはいくつかタイプがありますが、便秘に続いて下痢になる人は過敏性腸症候群の疑いがあります。原因はたいていストレスで、腸がけいれんしたようになると便秘になり、蠕動(ぜんどう)が強くなりすぎると下痢があらわれます。
不規則な生活習慣は症状を悪化させるため、起床時間、就寝時間をできるだけそろえて、生活リズムを作ってください。

14 自分の気持ちを言葉にするのが苦手だ

検査しても異常がないのに胃腸に不快な症状が起きる心身症。とくに要注意なのが、このタイプの人です。
自分の気持ちを客観的にながめることができない人や、わかっていても言葉にできない方は、たまったものが体の症状として表れやすいと言われています。
また、バリバリ働く人も要注意です。自分の疲れやストレスを無視して突っ走ってしまうけれど、あるとき抑えきれなくなって、ばーんと症状が出てしまう。
まずは「心の疲れ」を受け入れることが大切です。

15 内視鏡検査をここ3年以上受けていない

がんの早期は症状があらわれないのが普通です。その段階で見つけるにはやはり検査しかありません。
50歳以上の人は、できれば3年に1度、内視鏡検査を受けておくと安心です。
内視鏡検査が苦手な人は造影検査でかまいません。

 

胃腸は体の中でもとくに重要な機能を担っているため、多少の無理はがまんして働き続ける臓器です。『胃腸を最速で強くする 体内の管から考える日本人の健康』から、胃腸をいたわるヒントを見つけてみてください。

奥田昌子『胃腸を最速で強くする 体内の管から考える日本人の健康』

口、喉、食道、胃、小腸、大腸、肛門。私たちの体は巨大な一本の管=消化管でできている。食べたものを運び、消化し、吸収する消化管は生命活動に欠かせない高度な機能を担うが、繊細で不調をきたすことも多く、消化管の病気を抱える日本人は1010万人にのぼる。最も多いがんも消化管のがんだ。ところが軽い胃もたれや下痢は「そのうちよくなるだろう」と見過ごされ、その陰でがんをはじめ重大な病気が進行する。最新の研究をもとに、強い消化管をつくるために欠かせない食事や生活習慣、ストレス対処法を解説。「管」のすべてが腑に落ちる。

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奥田昌子『内臓脂肪を最速で落とす 日本人最大の体質的弱点とその克服法』

肉中心の食生活をしてきた欧米人と比べ、魚と穀物中心だった日本人は摂取した脂肪を「皮下脂肪」としてたくわえる能力が低く、より危険な「内臓脂肪」の形で蓄積しやすい。放置すれば高血圧や糖尿病など生活習慣病はもちろん、各種がんや認知症の原因になることもわかってきた。 だが、体質だからと諦めるのは早い。内臓脂肪は皮下脂肪よりも落ちやすく、普段の食事や生活習慣の改善が減量に直結するのだ。 肉や炭水化物の正しい摂り方、脂肪に効く食材、効果抜群の有酸素運動などを、最新の論文をもとに解説。読むほどやせる内臓脂肪の新常識。

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胃腸を最速で強くする

奥田昌子氏著『胃腸を最速で強くする 体内の管から考える日本人の健康』の最新情報をお知らせします。

『胃腸を最速で強くする 体内の管から考える日本人の健康』とは……

口、喉、食道、胃、小腸、大腸、肛門。私たちの体は巨大な一本の管=消化管でできている。食べたものを運び、消化し、吸収する消化管は生命活動に欠かせない高度な機能を担うが、繊細で不調をきたすことも多く、消化管の病気を抱える日本人は1010万人にのぼる。最も多いがんも消化管のがんだ。ところが軽い胃もたれや下痢は「そのうちよくなるだろう」と見過ごされ、その陰でがんをはじめ重大な病気が進行する。最新の研究をもとに、強い消化管をつくるために欠かせない食事や生活習慣、ストレス対処法を解説。「管」のすべてが腑に落ちる。

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奥田昌子

京都大学大学院医学研究科修了。内科医。京都大学博士(医学)。愛知県出身。博士課程にて基礎研究に従事。生命とは何か、健康とは何か考えるなかで予防医学の理念にひかれ、健診ならびに人間ドック実施機関で20万人以上の診察にあたる。大手化学メーカー産業医を兼務。著書に最新刊『胃腸を最速で強くする』のほか、10万部を突破した『内臓脂肪を最速で落とす』や、『欧米人とはこんなに違った 日本人の「体質」』『健康診断 その「B判定」は見逃すと怖い』『実はこんなに間違っていた! 日本人の健康法』などがある。

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