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脳が冴え続ける最強メソッド

2018.05.17 更新 ツイート

最も怖い病「認知症」。ボケないために今すぐやるべきこと 寒竹泉美(サイエンス・ライター)

世界のビジネスエリートたちは、肉体をメンテナンスするのと同じように、脳のケアにも投資を始めています。日本でも昨年、認知症を予防するための脳トレーニングジム「ブレインフィットネス®」の誕生が話題に。5月にはこの脳トレーニングジムのプロデューサー髙山雅行氏と脳科学者の杉浦理砂氏の共著『ブレインフィットネスバイブル 脳が冴え続ける最強メソッド』も刊行されます。
「最も怖い病」ともいわれる認知症の発症リスクを下げるために、今からできる総合的な予防法とは?書籍の内容の一端をご紹介するコラムシリーズです。

65歳以上の3人に1人。もはや認知症は他人事ではない時代に

親しい人の顔がわからなくなる、性格が変わる、徘徊する、治療法がない……そんな恐ろしいイメージがつきまとう認知症。自分のアイデンティティをつかさどる脳が変わるというのは、痛みや死への恐怖とはまた種類の違う、未知の恐ろしさです。
昔に比べると今は病気の理解が進み、ケアの態勢も整ってきて、たとえ発症してもその人らしく生きていける方法が模索されていますが、認知症は、できることならかかりたくないと誰もが願う病気でしょう。

日本はこれから超高齢社会を迎えます。2025年には認知症の患者数が700万人に達し、認知症の一歩手前の軽度認知障害(MCI)も合わせると1300万人になると試算されています。65歳以上の3人に1人が認知症か、その予備軍になってしまう時代がもうすぐ来るのです。

それでも、まだ自分には関係のないことだと思っている方に、50代を対象にしたスウェーデンの研究チームによる結果をご紹介します。
1511人の認知症の症状がない50代の人を対象に、約30年間にわたって「仕事のストレス」と「認知症の発症リスク」について調べたところ、50代のときに仕事でストレスを感じていた人は、感じていなかった人に比べて、認知症の発症リスクが、1.53倍になっていたのです。
1.53倍という数値を大きいと考えるか小さいと考えるかは、人それぞれです。が、ここで注目してほしいのは、50代の頃の生活が20~30年後の認知症の発症リスクに関係するという事実です。

40代は認知症予防スタート世代

認知症の中で最もかかる人の割合が多いのはアルツハイマー病です。アルツハイマー病患者の脳では、アミロイドβというタンパク質が、発症のおよそ20~25年前から溜まり始めることがわかっています。70歳でアルツハイマー病を発症した人の場合、45歳ごろから脳に異変が起きていることになります。

認知症の原因は、遺伝や生活習慣など、複数の要因が複雑に関わりあっていますが、以下のような脳に負担をかけ、脳の健康を損なう生活習慣が認知症のリスクを高めるという研究結果が出ています。
・睡眠不足
・運動不足
・栄養の偏り
・知的活動の不足
・長期間にわたるストレスなど


さらに、生活習慣病は認知症の発症リスクを1.5~3倍増加させることも、多くの研究からわかっています。
リスクが1.5倍というのは人によっては大したことはないと考えるかもしれません。でも、このようなリスクファクターが複数重なっていけば、無視することができない大きさになっていきます。

認知症は「進行性」の神経疾患です。自覚症状が現れたときにはもう、脳の中では変化が進んでいます。引き返せない可能性が高いのです。だからこそ、脳に悪い変化が起こる前に対策を取ることが必要です。
アミロイドβが溜まり始める時期から考えると、40代には対策を始める方がよいでしょう。健康診断に引っかかって生活習慣病が気になり始めるのも、この年代でしょう。ですが、もっと言えば、30代や20代から始めることができれば、さらに効果は高くなります。

悪い習慣による脳への負担は、どんどん積み重なっていきます。認知症対策はもちろん、出来るだけ長く冴えた脳を維持し続けるために、一刻も早く行動を起こす必要があります。決断は、早ければ早いほどいいのです。

認知症予防の最強メソッド「ブレインフィットネス」とは

認知症を予防するひとつの有力な方法が、生活習慣の改善です。
その根拠となった有名な研究がフィンランドで行われた「フィンガー研究」です。60~77歳の軽度認知障害(MCI)の疑いがある1260人を対象に、半分の人には2年間、健康的な食事、筋トレ・有酸素運動、脳エクササイズなどを行ってもらい、残り半分の人には普段通りに暮らしてもらいました。その結果、生活習慣を改善した人たちは、認知機能の全体的なスコアが平均で25%も高いという結果が出ました。加齢とともに衰えていくと考えられていた認知機能が、生活習慣によって改善されたことは驚くべき嬉しい結果でした。

フィンガー研究は60歳以上の人を対象にしていますが、より若い人たちを対象にした研究でもやはり生活習慣の改善で認知症のリスクを下げる可能性が示されています。
では、具体的には何をどのように改善すればよいのでしょうか。

そのメソッドが「ブレインフィットネス」です。
ブレインフィットネスは、運動・食事・ストレスケア・睡眠などの改善によって、総合的に脳の健康を取り戻すための方法です。ブレインフィットネスに取り組めば、20~30年後の認知症の発症リスクを下げることができます。しかも、ブレインフィットネスの恩恵は、将来だけでなく、現在にももたらされます。脳が健康になれば本来の力を発揮するようになり、もっと活躍できるからです。

さらに、ブレインフィットネスの取り組みは、生活習慣病も予防します。つまり、二重に認知症を予防することになります。
一石二鳥どころか、生活習慣病を防いで体も健康でいられる一石三鳥です。
逆に言えば、脳や体に悪い生活習慣を続けていくことは、どんどん加速して認知症に近づいているようなものです。「自分だけは大丈夫」と考えて脳に無理をさせ続けるのは、3人に1人が認知症予備軍になる時代では、あまり現実的ではありません。
ブレインフィットネスは、生き生きとした脳を取り戻す、攻めの予防法なのです。

『ブレインフィットネスバイブル 脳が冴え続ける最強メソッド』(幻冬舎)には、その詳しい方法が紹介されています。
冴えわたる脳を取り戻し、いつまでも自分らしく生きられる未来も同時に手に入れるために、今すぐ始めてみませんか?

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