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女子的「エモい」論

2018.03.07 更新

「インスタ」ではないエモい女子の居場所はぎー(萩原愛梨)/横塚まよ

みなさん、こんにちは。エモカワイイカルチャーを発信する企業COMPLExxx代表の横塚まよです。この連載では、弊社のエモカワライターの はぎー と、今流行になりつつある「エモい」をキーワードに、世の中の事象を紐解いてみようと思います。

今回、テーマにあげるのは、漫画のアプリと占いについてです。

今どきの女の子のSNSを覗けば、インスタ映えのするおしゃれカフェでの休日の様子、友達と参加したパーティーやイベントの様子など、充実した生活が垣間見れます。

そんな彼女たちは、SNSに投稿していない瞬間に何をしているのでしょうか。女性向けのファッション雑誌やWEBメディアを見ていると、まるで女子はみんな常に「可愛く」「美しく」「モテ」を追いかけているように感じます。

でも、実はそんな時ばっかりではないのです。

常に「可愛くいたい!」と思うほど余裕はない

ここでは「モテ=他人に好意をもたれること」だと定義します。女子はただチヤホヤされたいだけでモテようと努力している訳ではありません。モテることで、物事が円滑に進むことを経験則で理解しているから、モテよう、可愛くいようと努力しているのです。

そして、そんな自分をわかりやすく発信するために、キラキラなSNSアカウントが出来上がるのです。

しかし女子には「モテるかどうかなんて、どうでもいい!」と思う瞬間があります。それは、彼女たちの輝いた姿は、「ありのまま」ではなく「努力した結果」の姿だから。自分の心からの意志でなく、他人からの視線を意識して背伸びした姿だからです。

「自分のためにも、周りからの期待のためにも可愛い自分でいなきゃ」と思う一方で、自然体で生きれない生きづらさや虚しさと戦っています。いつもはモテようと意識しているのに「男なんて!」や「本当の私は違うのに!分かってくれない!」と強がったり投げやりになってしまう瞬間もあるんです。

そんな時、アクティブに外出しようなんて思いません。ファッションメディアやモテコンテンツも見る気になれません。もちろんSNSも開きません。SNSを開けば、普段の自分と同じように「可愛い」を頑張る女子たちのキラキラした様子が溢れ、見ているだけで疲れてしまいます。

キラキラなモテコンテンツには興味を持たず、カワイイの“プレッシャー”から離れたい時もあるのです。

「モテなんてどうでもいい」そんな夜中に女子は何をするか

カワイイから逃亡した女子たちが居場所として見つけたのが、スマホで見られる漫画アプリや占い。ここに、彼女たちにピッタリのコンテンツが溢れていました。

中でも話題の「XOY」を例にお話しします。

XOYオリジナルの人気連載には『外見至上主義』『私は整形美人』『少女の世界』などがあります。どれも、これまで少女漫画や女性漫画で人気だったような、胸キュンする恋愛ストーリーや気持ちのいい女の友情を描いたものではありません。

 

『外見至上主義』では、ルックスが悪くイジメられっ子だった主人公が、ある日目が覚めると、スタイル抜群のイケメンであるもう一つの身体を手に入れていた、というファンタジーです。ここでは、イケメン・ブサメン両面から見た“外見至上主義”な世の中と、反対に外見や見せかけに捕らわれてしまったことによる落とし穴が描かれており、ある種風刺的な作品です。

『私は整形美人』は、整形で美人になったのに、コンプレックスだらけの心はそのままの女の子が主人公です。変化した自分の見た目と周囲の反応、変えられない性格の間で葛藤するストーリーですが、これもまた女の子が深刻に悩みやすい、「ルックス」「整形」「人間関係」を描いています。

これらは一例ですが、漫画アプリには日常に隠れている人々のモヤモヤを描き、人気を集めている作品が多くあり、他では読めない共感できるストーリーに惹かれ、ファンが増えていっています。

 

これまで漫画アプリでの連載から単行本化という流れがありましたが、XOYでは『海月姫』『東京タラレバ娘』など、映像化作品を多く描いた人気漫画家の東村アキコさんの新連載『偽装不倫』がスタート。しかも無料で読むことができます。このことからも漫画アプリ人気を感じることが出来ます。しかも、テーマは“不倫”。

ここにも、女子が夜中に何を求めているかが表れているのではないでしょうか?

「iStock.com/[Nomadsoul1]」

また、女子の占い好きはよく知られていますが、スマホやアプリが普及し、いつでも見られる手軽さから、さらに流行しているように感じます。こうした流れから「ウラーラ」のようにスマホで占い師へ相談できるアプリも生まれてきています。

また、最近人気の占いに「しいたけ占い」があります。ウェブ雑誌「VOGUE GIRL」内で連載されており、占い師のしいたけ氏のツイッターは29万人以上のフォロワーを抱えており、大人気です。

人気の理由は「当たる」だけではなく、どことなく、隣に寄り添ってくれるような感覚を持てるところにあります。しいたけ氏がSNSを通してファンとコミュニケーションを取り、それを占いに反映させるためです。

一人がいいけど独りはイヤな女子に寄り添う、「漫画アプリ」と「占い」

モテメディアと距離を置きたい女子の心理は、頑張るために少し休憩がしたいのです。「可愛くなくちゃ」「明るくなくちゃ」という、周りと自分からのプレッシャーから逃げてしまいたい気持ち、「ちょっと一人になりたい気分」なのです。

ただ本当に“独り”というのは寂しい。そんな時に、寄り添ってくれるコンテンツが、漫画アプリや占いです。

女子にとって「心のモヤモヤを抱えたままでも共感して、次頑張れるまで一緒に寄り添ってくれる」存在であることが、漫画アプリや占いというコンテンツが人気である理由であり、これは企業やサービスに置き換えて考えたとき、ユーザーから支持を得るヒントになるかもしれません。

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女子的「エモい」論

エモカワイイ女の子のプロデュースやマネジメントする 横塚まよ と はぎー の2人が、「エモい」をキーワードに女の子の複雑な感情を読み解く! そして、その先にある「エモい」女の子たちの素顔や活動内容、そしてそれを取り巻く世の中の消費行動を紹介!

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はぎー(萩原愛梨)

1990年生まれ。鹿児島出身。福岡で大学時代を過ごし、社会人2年目で東京へ。現在はIT企業で、広報とITクリエイター向けメディアのエディター・ライターを兼任。女性アイドルが趣味で、2016年10月から女性アイドルに関する情報を配信するLINELVEを開始。ハロー!プロジェクトやAKB48から地下アイドルにまで取り扱い、アイドルファンを中心にフォロワーを増やしている。

TWITTER:https://twitter.com/Sym_Krn

横塚まよ

1992年生まれ。神奈川県出身。CanCam it girl。
2014年新卒でIT企業に入社。広報を担当しながら、2015年11月友人と共に「女の子のスナップ・インタビューサイト『東京女子物語』」リリース。
2016年10月には株式会社Candeeと共に株式会社COMPLExxxを複業で創業し、二足のわらじで「複業家」として活動。2017年8月よりIT企業を退職し、COMPLExxxを本格化。女の子が等身大のまま活躍できるよう、もやもやした感情をかわいくありのまま表現する「エモカワイイ」カルチャーを発信中。
自身が代表を務めるCOMPLExxxのスマホタレントである「たぴみる」「さいまり」「あやのとジャクソン」はLINE LIVE OF THE YEAR 2016を受賞。
その後あやのとジャクソンは企業の協賛により世界一周しながらLINE LIVEを様々な国から配信。半年でフォロワー1万人を突破。
たぴみるは2017年5月ランティスからメジャーデビュー。

TWITTER:https://twitter.com/ykzkmy03
HP:http://complexxx.co.jp/

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