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沖縄陸軍病院南風原壕を“奇跡の戦跡”にした男たち

2016.02.11 更新 ツイート

第2回

「沖縄戦の本物の壕を公開する」14年かけた町長の挑戦大平一枝

日本で最初に戦争遺跡文化財に指定された、沖縄陸軍病院第二外科20号壕。リアリティを追求した展示内容に毎年、多くの人が見学に訪れる。この設立と文化財指定に奮闘した沖縄・南風原町(はえばるちょう)の男たちを追う——。


見学者が増え続ける沖縄ダークツーリズムの隠れたシンボル

南風原壕群20号 見学ツアーは約20分。一般300円、小中学生100円

人口3万7000人の小さな町に、年間2万5000人が訪れる平和学習施設がある。沖縄戦を今に伝える、沖縄陸軍病院20号壕とその隣地に建つ南風原町文化センターだ。飾り気のない、まじめ一本やりの地味な公共施設である。炎天地にもかかわらず、傍らにジュースの自動販売機すらない。あるのは、沖縄戦時、病院代わりに使われた湿った土の洞穴(壕)と、醤油樽を担ぐひめゆり学徒の人形や、貧相な木組みのベッド、薬品などが並ぶ展示空間である。

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大平一枝

作家、エッセイスト。長野県生まれ。大量生産・大量消費の社会では光の当たりにくいもの・こと・価値観をテーマに各誌紙に執筆。『みえなくても、聞こえなくても。〜光と音を持たない妻と育んだ絆』(主婦と生活社)、『東京の台所』、『ジャンク・スタイル』、『もう、ビニール傘を買わない。~暮らしと自分を変える60の習慣』(平凡社)、『昭和ことば辞典』(ポプラ社)、『信州おばあちゃんのおいしいお茶うけ』(誠文堂新光社)など著書多数。HP暮らしの柄http://www.kurashi-no-gara.com/

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