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結婚はつらいよ!刊行記念対談

2015.12.12 公開 ポスト

『結婚はつらいよ!』刊行記念対談

第1回 今村さんの血筋には何かある!?今村三菜(エッセイスト)/辛酸なめ子

強力な個性を持ったご家族やご友人、下ネタに事欠かない夫とのエピソードなどを赤裸々につづった大人気連載『結婚はつらいよ!』。その書籍化を記念して、著者の今村三菜さんが大ファンという、辛酸なめ子さんとの対談が実現しました。波瀾万丈な今村さんの日常が、エッセイよりもさらに赤裸々に、全4回にわたって明かされていきます。初回は、今村さんのご親族やお友だちのお話と、男性の「浮気」について。さて、おふたりのお話は……。(写真:谷口巧 文:幻冬舎編集部)

 

浮気に気づく女たち

今村 友だちの旦那様──弁護士なんですけど、浮気をしている兆候があって、証拠を突きつけたらしいんです。で、友人が旦那さんのガラケーを取ろうとしたら、先に旦那さんがバキッて折っちゃって。やっぱり弁護士は絶対に浮気を認めないって。「うちの夫は絶対に認めないわよ」と言っていましたね。

辛酸 データのSIMカードとか、そういうのは入っているんですかね。昔の携帯だったら大丈夫なんでしょうか。

今村 それ、昔の話らしいですけど。で、その友人──冷静弁護士妻のJ子ちゃんが言うんですけど、何でもないときに、ふと、「あ、車のスペアのタイヤが入っているところを見なければ」と思ったんですって。それで、そこを開けたら、昔のことだったので写真のフィルムが入っていて、現像しに行かなければならないと。

 そのとき8時45分だったんですけど、9時までやっている現像屋さんに持って行ったら、お店のおじさんが特別に現像してくれるから「30分したら来てね」って言われたそうなんです。それで9時過ぎてからもう一度お店に行ったら、おじさんが「これは奥さんに関係ないものだね」って。「それでも見せてください」って言ったら、夫が金髪の──日本人の方ですが、金髪の女の人とディズニーシーに行っているところですとか、あと、「裁判で北海道に行く」って出かけていたのに、実は女の子と北海道に行っていて、でっかいカニをふたりで食べていたときの写真だったんですって。

辛酸 すごいですよね、勘というか、いわゆるなにか降りてきたかのように。この本にもお祖母様が、「円盤の会」でしたか。会に集まってきた、教授みたいな人でしたっけ?

今村 違います、違います。◆◆さん(編集注:本文中に「日本の超常現象の権威、某氏」として登場する人物)。

辛酸 ◆◆さんだったんですか。その方と伯父さんの奥さんが視線を絡ませたのを見て、お祖母様が「このふたりは出来てると思った」って、すごい勘ですよね。その◆◆さんって、けっこうイケメンですものね。

今村 そうですか。それ、私が小学生のときのことだったんですけど、もううちでは「◆◆っていうのは悪い男だ」って、悪魔を見るような感じでしたから。

辛酸 そのあと、結婚しちゃったんですか。しないですね。

今村 してないです。その後、お祖母ちゃんがその◆◆と表参道で会っちゃって、日傘でぶっ叩いたんです。「天誅……」って言って、『バーン!』って。それで、◆◆が「助けてくれ」って交番に逃げ込んだんですって。

辛酸 UFOは助けてくれなかったんですね。──浮気のお話でいえば、友人のおばさんも、引き出しに赤まむしドリンクが入っていて、ご主人が浮気したと思ったって。

今村 はい。うちの母が電話してきて、「Tさんのご主人が机の中に赤まむしドリンクを隠してたの! 気持ち悪い、キャー!」と。

辛酸 「ほとんどの男性が浮気する」という結論というか、そういうことがこの本ですごく勉強になりました。心構えというか、そういうものができたと。

今村 でも、まだ、うちの弟と父はしてないと……固く信じております。うちの父と弟以外は、してるんじゃないかと(笑)。

辛酸 そうですよね、自分の親とか、あんまり考えたくないですものね(笑)。──そのお祖母様が亡くなるときのお話なんですが、家族に恵まれた人でも、結局、亡くなるときは誰も立ち会えないタイミングでひっそり亡くなっていることが多い。だから、この本にあったように、お祖母様のご臨終にみんなで立ち会うっていうのは、滅多にないことのような気がするんですよね。

今村 とくに私がすごいんです。すぐ立ち会っちゃうので。祖父のときもそうでしたし、「誰かのXデーに、ミナは必ずいる」って言われています。縁起がいいんだか、悪いんだか、私もちょっとわからないですけど。
 祖母のときは、伯母(編集部注:料理愛好家の平野レミさん)と母が早合点しちゃうっていう問題がありましたけど。伯母の旦那さんの和田誠さんが母と伯母の姉妹を一括りにして、「レミ・ミカ」って言うんですよ。すごく似ているものですから。母の名前がミカなんですけど。そのレミ・ミカがね、大変なんです。早合点して。まだ生きているのに、「お母ちゃん、ご苦労様でした」って。

辛酸 それ聞いたら、早く死ななきゃみたいに思っちゃいますよね。

今村 母と伯母は昔からそうです。祖父の危篤のときも、ふたりでガツッと抱き合って号泣していましたよ。「お姉ちゃん!」「ミカ!」って。

 

関連書籍

今村三菜『結婚はつらいよ!』

ひと組の布団で腕枕をして眠る元舅・姑、こじらせ女子だった友人が成し遂げた“やっちゃった婚”、連れ合いをなくし短歌を詠みまくる祖母、夫婦ゲンカの果て過呼吸を起こす母、イボ痔の写真を撮ってと懇願する夫……。「ウンコをする男の人とは絶対に結婚できない」と悩み、「真っ白でバラの香りがする人とならできるかも」と真剣に考えていた思春期から20年余り、夫のお尻に素手で坐薬を入れられるまでに成長した“元・お嬢さん”の、結婚生活悲喜こもごも。

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結婚はつらいよ!刊行記念対談

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今村三菜 エッセイスト

1966年静岡市生まれ。エッセイスト。仏文学者・詩人でもある祖父・平野威馬雄を筆頭に、平野レミ、和田誠など芸術方面にたずさわる親戚多数。著書に『お嬢さんはつらいよ!』『結婚はつらいよ!』(ともに幻冬舎)がある。

辛酸なめ子

近著に「スピリチュアル系のトリセツ」(平凡社)、「電車のおじさん」(小学館)、「無心セラピー」(双葉社)、「新・人間関係のルール」(光文社新書)、「女子校礼讃」「辛酸なめ子の独断! 流行大全」(中公新書ラクレ)など。

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