東京の人は急いでいる。
そう聞いたことがある。
東京駅や品川駅で新幹線に乗ろうとするスーツ姿の人達は確かに早歩きのイメージがある。
ただ、僕が初めて東京に来た時の印象は違った。
東京の街を歩いたのは24歳くらいの時だったかと思う。どこの街だったか覚えていないが、僕はコンビニに入った。レジで会計をしようとした。
遅い。
遅すぎる。
大阪だったら『兄ちゃん、早よして』と言われているくらい遅い。
京都だったら『お兄さん、新人さんですか?』と言われてるくらい遅い。
別に急いでる訳ではないが、僕はコンビニバイトの経験があり、散々言われてきたから分かる。
関西人は待てない。せっかちだ。こんなレジ打ちは通用しない。
だから僕は東京の人が急いでいるという印象がなかった。
正確には、急いでいても許してくれるのだろう。
東京の人は急いではいるけどせっかちではない、が正解かもしれない。
では、大阪や関西の人は急いでいるのか。
急いでいない。
そう、
急いでいないのにせっかちなのだ。
急いでいないのに『お兄ちゃん、早よして』と言ってくるのである。
早くレジさせて、ゆっくり歩いて帰っていくのである。東京の人と逆である。
だから、大阪のレジ打ちは鍛えられている。早い。
もしレジ打ちの全国大会があったら大阪ばかり優勝するのではないだろうか。
それこそ大阪桐蔭くらい凄いと思う。
もしオリンピックにレジ打ちの種目があったら大阪の人ばかり選ばれると思う。
大阪の天王寺っていう所とか、新今宮っていう所とか、僕がバイトしてたコンビニは特に凄かった。
かなりレジ打ちが育っている。宝庫だ。
僕も選ばれるのかもしれない。いや、もう歳か。
さらにブランクもある。
日本代表になるには25歳くらいのキレキレの動きと動体視力が求められるだろう。
18~30歳くらいが好ましい。
18~20歳くらいの才能があるけど生意気な奴らを、
27~30歳くらいの脂の乗ったベテランが支えて戦うのが理想だ。
一人くらい35歳くらいのオーバーエイジ枠のレジェンドがいても面白い。
戦力としてというより、ベンチに座って指導係&精神的支柱として経験を若い世代に伝えていくのだ。
いつの間にか団体競技になってしまった。
なんしか、今後行われるであろうレジ打ちの全国大会に向けて大阪人は気を引き締めていただきたい。
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クロスロード凡説

「ネタにはしてこなかった。でも、なぜか心に引っかかっていた。」
そんな出来事を、リアルとフィクションの間で、書き起こす。
始まりはリアル、着地はフィクションの新感覚エッセイ。
“日常のひっかかり”から、縦横無尽にフィクションがクロスしていく。
「コント」や「漫才」では収まらない深掘りと、妄想・言い訳・勝手な解釈が加わった「凡」説は、二転三転の末、伝説のストーリーへ……!?










